「衣装予報士」コットン西村さん流! 天気予報を活用した失敗しない服装選びのコツ

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三人の男性が服のラックの前で笑顔を見せている。カジュアルな服装で、リラックスした雰囲気。

春先や秋など、気温の変動が激しい季節には、毎日の服装選びに頭を悩ませることが多いですよね。「最高気温は〇〇℃」と聞いても、具体的にどんな服装が適切かわからない、という方も多いのではないでしょうか。

お笑いコンビ「コットン」の西村真二さんは、SNSでその日の気温に合わせた独自の「衣装予報」を春と秋に発信し、多くの人から支持を集めています。
西村さんが衣装予報を投稿するために毎朝調べている複数のアプリの中には、Yahoo!天気アプリも入っているとか! そこで今回は、西村さんとウェザーマップ(※)の気象予報士 河津さんをお招きして座談会を実施。西村さんが衣装予報をはじめたきっかけから、わかりやすく伝えるために工夫していること、上手な服装選びのために天気予報をどのように見たらいいのか、そして衣装予報に使っている天気アプリまで、忖度なしに話していただきました。

※ウェザーマップ:気象情報会社。Yahoo!天気・災害に気象情報を提供している

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。
コットン 西村真二(にしむらしんじ)さん
お笑いコンビ「コットン」のツッコミ担当。2022年「キングオブコント」初の決勝進出で準優勝。芸人になる前はアナウンサーとして働いていたことも。 2019年ごろから、春・秋シーズンにオリジナルの「衣装予報」をX(旧Twitter)で毎朝発信している。
チェック柄のシャツを着た男性がカメラに向かって微笑んでいる。木目調の背景が特徴。河津さんのアイコン。
河津 真人(かわづ まこと)さん
人に役立つ仕事をしたい思いと、学生の頃から天気に興味を持っていたことから気象予報士資格を取得。2012年から2014年まで静岡第一テレビのお天気キャスターとして出演後は複数の東京キー局での出演など活躍の場を広げている。X(旧Twitter)やYouTube、TikTokなどSNSを活用した気象情報の拡散力に定評がある。一人ひとりに寄り添った天気予報を発信し、人々の生活を向上させていくのが目標。
眼鏡をかけた男性がカメラに向かって微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。
田中 真司(たなか しんじ)
民間気象会社、一般財団法人気象業務支援センターを経て2008年にヤフー入社。気象予報士。Yahoo!天気情報、Yahoo!災害情報の企画担当として10年以上天気・災害の業務に従事。「雨雲レーダー」の開発や「Yahoo!防災速報」の立ち上げに携わる。「Yahoo!天気・災害」の責任者として大阪拠点の開発チームを立ち上げ、2014年より現職。

気象予報士河津さんの服装ワンポイント お母さんの天気予報が一番伝わる?

眼鏡をかけた男性が横を向いて微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。下部に「田中」と書かれている。

今朝(6月20日の朝)は、西村さんだけでなく、気象予報士の河津さんにも「服装予報」をXに投稿してもらいました。それぞれ見ていきたいと思います。

まず、こちらが河津さんの投稿です。「お兄ちゃんの服装ワンポイントメモ」の「お兄ちゃん」が気になりますね...。

天気予報のツイート。東京の気温が日中29℃まで上がり、夜も冷えないため軽装を推奨。サンダル日和で日焼け注意。

6月20日朝の河津さんの服装予報

横向きの男性がチェック柄のシャツを着ている。背景には植物が見え、下部に「河津」と書かれている。

実は、「お母さんの天気予報が一番伝わる」って、前から思っていて。
朝、家を出る前にお母さんから「今日は傘持っていきなよ」とか「今日、寒くなるから上着着ていきなよ」って言われるのが一番響くんじゃないかなと。

眼鏡をかけた男性が横を向いて微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。下部に「田中」と書かれている。

ああ、それ、すごく実感しています。われわれはYahoo!天気っていうサービス、アプリを提供してるんですけど、利用者にインタビューすると、若者が使ってくれてないんですよ...。

じゃあ、若者はどういったところで天気を見ているのか聞いてみると、だいたい「お母さんが天気を教えてくれる」って言われるんです。
お母さんから「傘、持っていきなさい」って言われるままに持っていくから、自分で天気予報を見る必要はない、みたいな意見を結構聞きますね。

横向きの男性がチェック柄のシャツを着ている。背景には植物が見え、下部に「河津」と書かれている。

僕も(フォロワーさんに対して)家族みたいな感じで接していきたい気持ちがちょっとあって、それで「お兄ちゃん」が出てきました。

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

西村さんの投稿と違ってこの画像があるから、テキストでは晴れとか気温とかは言わず、アドバイスだけに絞ったと思うんですけど、今日、書いてみてどうでした?

横向きの男性がチェック柄のシャツを着ている。背景には植物が見え、下部に「河津」と書かれている。

今日の予報について言えば、そんなに外れないだろうし、大丈夫かなと。でも、やっぱり「(暑くても)長袖を着なきゃいけない人もいるかな...」とか、いろいろ考えちゃうので、結構難しいですね。

予報と一緒に服装などのアドバイスをどこまで踏み込んで言っていいのかなっていうのは、気象予報士の間でも話題になります。テレビでも、言う人は言うし、言わない人は言わない。
僕も普段はそんなに言うタイプじゃないので、本当にいろいろな人が見ている中で「この服装が正解です!」って断言するのは難しいなと思いました。

男性がチェック柄のシャツを着て、服のラックの横で話している。窓からの光が差し込み、明るい雰囲気。

コットン西村さんの「衣装予報」 わかりやすく伝えるために工夫していること

眼鏡をかけた男性が横を向いて微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。下部に「田中」と書かれている。

西村さんは基本、服装選びが難しい季節限定で毎朝投稿していますよね。これを書くのにだいたいどのぐらい時間がかかっていますか?

そして、まったく忖度なしでかまいませんので、どのサービスを使っているか教えてください。

気温予報のツイート。昼は29℃で真夏の暑さ。半袖や短パン、サンダルを推奨し、冷房対策も。熱中症に注意を呼びかけ。

6月20日朝の西村さんの服装予報

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。下部に「西村」と書かれている。

今日みたいにわかりやすい気温の日は、1分か2分ぐらいで書いてますね。天気予報を確認する時間は、5分ぐらい。

忖度なしで、Yahoo!天気、ウェザーニュース、tenki.jpを見てます。特に降水確率をチェックしていて、Yahoo!天気とウェザーニュースのどちらかが10%でも降水確率を出してたら、「折りたたみ傘を持っていくとよい」と入れることが多いです。

予報を確認するとき一番大事なのは、やっぱり雨が降るかが当たるかどうか。
もちろん気温も大事なんですけど、正直言って、29℃も30℃も31℃も体感はあまり変わらないんですよね。アスファルトからの照り返しもあるし、人間ってそこまで微細な温度差を感じられるほど敏感じゃないから。

東京の衣装予報をやっているので、東京で雨が降って「西村さん、ありがとう」って言われることもあるんですけど、「いや、僕のおかげじゃないですよ」って答えてます。

僕は気象予報士じゃないので、「何々しそうです」っていうアナウンサー的な伝聞の伝え方で言っています。だから、雨が降りますとは絶対言わずに「雨予報」って言葉に逃げるんですよ。もし外れたら、「あれは予報なんで、文句はYahoo!天気とウェザーニュースに言ってください」って言います(笑)

男性が服のラックの横で話している。黒いシャツを着ており、リラックスした表情で会話を楽しんでいる様子。

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

(笑) この衣装予報の伝え方の工夫って、西村さんがアナウンサーの経験があることもちょっと影響してますか?

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。下部に「西村」と書かれている。

影響してるかもしれないですね。アナウンサーって、だいたい「降るでしょう」とか「何々する見込みです」とか「何々しそうです」っていう伝聞形を使って、断定的な言い方は絶対しないんです。

でも、服に関しては断定してます。40年生きてきたこれまでの体感で勝負しているというか。服が好きなので、そこは自信を持って「大丈夫です!」って言い切ります。もう、「今日は半袖1枚で大丈夫」と。

ただ、一部の「冷房が苦手勢」がいて、そういう人たちからは「さみいじゃねえかよ」って言われることがあるので、セーフティーラインとして「冷房が苦手な方は羽織るものがかばんにあると安心です」という気遣いも忘れずに。

三人の男性がシャツを手に持ちながら談笑している。リラックスした雰囲気が感じられる。

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

この短い文字数の中で工夫がいっぱいあるなと。「まだ家を出てない人へ」っていうのも、何気に気遣いだと思いました。

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。下部に「西村」と書かれている。

これは怒られないための予防線です(笑)だって、家を早く出ちゃう人もいるから。

「もっと早く起きて投稿してよ」って言われることもありますけど、あくまで「まだ家を出てない人へ」向けなので、その時点で外にいる人は対象じゃないんです。

「まだ家を出てない人へ」と「僕を信じてください」は、セットで毎回入れてます。情報を伝えることももちろん大事なんですけど、僕はあくまで芸人なので、SNSの楽しみ方の一つとしてやっています。

街で「いつも信じてるよ!」って言われることもあって、そういうコミュニケーションの一つのセンテンスになってるんじゃないかなと。逆に外れたとしても「おまえを信じて損した」って言われるのも、「信じて」という単語を向こうが使ってきてくれるんですよね。

プラス、僕の「真二(しんじ)」という名前もあって、「信じてください」という文言を入れることで、見てくれた人とのコミュニケーションのきっかけになってる気がします。

男性が笑顔で話している。腕時計をしており、ラックにかかった服の前で楽しそうにしている。

眼鏡をかけた男性が横を向いて微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。下部に「田中」と書かれている。

この衣装予報は、何年前から始めたんですか? 始めたきっかけは?

横向きの男性が黒いシャツを着ている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

コロナ禍の少し前ぐらい、2019年か2020年ぐらいから始めたと思います。

僕、服が好きなので、服装をミスるのがすごく嫌いなんですよ。たとえばお花見の時って、夜は絶対寒いのに、毎年みんな「寒い、寒い」って言ってるじゃないですか。
いやいや、もう何年も生きてきたら花見シーズンの3月25日の夜は寒いのを知ってるでしょ? って思うんですけど、みんな毎年「日中あんなに暖かかったのにね」って言ってますよね(笑) 僕は花見の時は必ず上着を持っていくので、その発信をしたのがきっかけになった気がします。

あとは、たまに3月の頭とか中旬なのに5月並みの気温になることってありますよね。そういう時に、「みなさん、今日は3月の中旬だけど、5月ぐらい暖かいから、日中は半袖1枚でいけますよ」ってつぶやいたんです。

そしたら、「本当だ! 西村の言うこと当たってる!」って、5,000か6,000くらいいいねされたんですよ。まだ「キングオブコント」とかに出る前で、テレビにもほとんど出てなかったんで、「コットン」の認知度を上げるためにやってみよう、と思って始めました。

当時はまだ今のテンプレもなくて、「今日もこんな気温ですので、こんな服を着たらええでっせ」みたいな投稿をしてました。で、「まじで僕を信じてみてください」って打ったら、「信じてよかった!」って返ってきて、「僕を信じてください」のフレーズもそこで生まれたんです。

「衣装予報」は主に若者に向けて、「おしゃれを楽しみましょう」って気持ちも込めて投稿してます。だから、服装については結構、専門的なことを言うんですよね。たとえば春だったらデニムジャケットとか、トラックジャケットとか、薄めのコーチジャケットとか。
「トラックジャケットって何ですか?」って聞かれることがあるんですけど「あ、ジャージです、ごめんなさい」って答えてます(笑)

男性が服のラックを見ながら、考え込んでいる様子。様々な色の服がかかっている。

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

(衣装予報の)シーズン中は基本、毎朝つぶやいていらっしゃいますけど、大変な日はないですか? たとえば二日酔いの朝とか...。

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

いや、もう地獄ですよ! 毎朝6時半と7時にアラームが鳴るようにしてるんですけど、芸人の仕事柄、夜中の2時~3時まで飲んだりすることもあって。

そんな時は、衣装予報を打つのが本当に大変です。スマホを操作している指の動きでまた酔いそうになるし。必死に「僕を信じてください」ってツイートしてまた寝る、みたいな。衣装予報のためにわざわざ起きることはよくあります。

シーズン中に投稿を休むのは、地方に泊まる仕事があるときだけですね。
たとえば、1日地方泊まりぐらいだったら、なんとなくの予報で服装を出すんです。でも、たまに沖縄5泊とか、そういう仕事があると、もう東京の体感がわからなくなるので「今、沖縄にいます」とつぶやいてお休みしますけど、「お休みします」とは打たないです。
だって、僕この投稿ではお金1円ももらってないですもん(笑)

黒いシャツの男性が服のラックを片手で支えながら、微笑んでいる。リラックスした雰囲気が伝わる。

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

たしかに(笑) 衣装予報では体感も大事にしているんですね! 変な話、予報値だけ見て、なんとなく投稿することもできそうだけど...。

横向きの男性が黒いシャツを着ている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

あ、それ、絶対やらないです。
お2人は(天気予報の)プロなのでわかっていると思いますけど、湿度によって全然違いますし、同じ19℃でも暑い19℃と寒い19℃がある。だから、僕は必ず投稿する前に外に出ます。

今の季節だと、Tシャツと短パンで外に出て、温度を感じます。冬はロンTで寝るので、それにプラスの足し算でまず外へ出ています。今日もそうしました。

横向きの男性がチェック柄のシャツを着ている。背景には植物が見え、下部に「河津」と書かれている。

体感も確認するとは...ある意味気象予報士よりまじめですね!

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。下部に「西村」と書かれている。

はい。ちゃんと外に出ます。

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

気象予報士のほうがデータだけで勝負してるかも...。

西村さん偉いですよね。今日もちゃんと、衣装予報で「半袖、短パンでいい」って言ったら、その格好もちゃんとしてくるっていうのが、しっかり責任を取っている感じがありますね。

横向きの男性が黒いシャツを着ている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

はい。街中で僕を見かけた人から「お前、予報と違うやんけ」って言われないようにしないと(笑)

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

たしかに(笑) ちなみに、X(旧Twitter)の仕様上は長文も書けるのにあえて140文字以内に収めている理由はありますか?

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

やっぱり140文字が一画面で表示されるっていうのがポイントですね。天気って、スナック的な感じで、ナイフとフォークでじっくり見るものじゃないというか。
天気情報って、なんとなく流れてきて耳で聞いていることが多いじゃないですか。わざわざ「もっと見る」を押してまで知りたい情報ではないのかなと、個人的には思います。

あ...ごめんなさい、田中さん、すいません。

眼鏡をかけた男性が横を向いて微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。下部に「田中」と書かれている。

いやいや(笑)まさにそのとおりだなと思って聞いていました。

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

でも、140文字におさめるのは本当に難しいですよ。特に18℃~19℃あたりの気温のときが一番大変です。暑がりの人と寒がりの人の意見が分かれるんですよね。

今みたいな気温だと、暑がりの人はいいんです。だって絶対、半袖を着るから。でも、18~19℃のときは、本当に暑がり寒がりそれぞれの人がいるので「暑がりの人は」「寒がりの人は」って書きます。その時季が一番難しいですね。

画像には、男性が服を見ている様子が写っています。彼はラックにかかった服を手に取り、興味深そうに見ています。シンプルな黒いシャツを着ており、腕時計をしています。

天気予報を服選びに上手に生かすために 自分なりの物差しを作る

眼鏡をかけた男性が横を向いて微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。下部に「田中」と書かれている。

西村さんの衣装予報は東京限定なので、その他の地域の人が天気予報を服装選びに活かすためには、まずは自分が暑がりなのか寒がりなのかを自覚すればいいですか?

横向きの男性が黒いシャツを着ている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

よく見かけるのは、僕の投稿を見てくれたフォロワーさん同士で、「俺は西村マイナス1℃だ」とか「西村プラス体感2℃だ」とかって会話をしてるんですよ。

「自分は、西村が出している予報よりちょっと厚着がいい」とか、そういう感じです。うちの奥さんも暑がりなので、僕が「半袖に薄手のシャツがあったほうがいいんじゃない?」って言うと、「ああ、じゃあ半袖ね」って出ていくんです(笑)

僕の投稿を見た人がそれを参考にして、自分の体感に合わせて足し引きしてくれている感じですね。

横向きの男性がチェック柄のシャツを着ている。背景には植物が見え、下部に「河津」と書かれている。

衣装予報を見ている人たちは、「西村さん」を基準に服を選んでるんでしょうね。
みなさんにも、そんなふうに自分なりの基準を持っておいてほしいです。僕は季節感を大事にしたいと思っているので、たとえば25℃を超えないと半袖を着たくないとか、冬でも10℃以上になるとダウンを着ないとか、そういう基準があります。

横向きの男性が黒いシャツを着ている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

そう、上手に服を選ぶためには、自分の経験に基づいた物差しを持てているかどうかが大事なんですよね。

僕も1桁の気温じゃないとダウンは着ませんし、だいたい11℃~12℃から16℃ぐらいだったらトレンチコートを着ます。15℃を超えたあたりからは、厚手と薄手の間ぐらいのジャケットを着るし、18℃以上になったら半袖にシャツを合わせます。

たとえば最高気温が23℃ぐらいまでだったら、まだ長袖シャツでいけるし、腕まくりで対応できるとか、そういう基準を持てたら、もっと服選びを楽しめると思います。

男性が黄色いシャツを別の男性に見せている。眼鏡をかけた男性は微笑んでいる。

眼鏡をかけた男性が正面を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

たしかに、「毎年この気温のときに自分が何を着ていたか」って、たぶんみんな忘れていますよね。結局それを忘れているから、毎年失敗するんだなと思います。お花見のシーズンのときは寒いのにまた上着忘れた、みたいな...。
今日が脱ぎ着して調節したくなるかも、という気温なのか、セーターだけ、半袖だけでいいのかわかるだけでも、だいぶ服選びが楽になりそうですね。

ちなみに、Yahoo!天気アプリではその日のオススメのコーディネートを表示しています。ウェザーマップさんからいただいている服装指数にマッチしたおすすめのコーディネートを、ZOZOさんのデータベースから引っ張ってきて写真つきで提案しています。トレンドや季節感も反映されているからか、春とか秋にはかなり多くのユーザーに見ていただいてます。

天気予報アプリの画面で、気温や服装のアドバイスが表示されている。メンズ、レディース、キッズのコーディネート例も紹介。

眼鏡をかけた男性が横を向いて話している。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。田中さんのアイコン。

そして、まだあまり知られていないのは、テレビなどの天気予報であすの気温を言うときは、だいたい最低気温は朝の話で、最高気温は日中の話だということです。でも実際、寒いのは夜だったりするんですよね。
そういう日の予想最低気温が20℃だと「一日中、半袖でもいけるかな」って思って薄着で出かけてしまって、夜はかなり寒いので「予報が外れた」って思われちゃうんですよね。

実は天気アプリでも、1日の最高気温と最低気温を採用しているところと、朝の最低気温と日中の最高気温を採用しているところがあります。「なんでこんなにアプリで気温が違うんですか?」って質問が来ることもあるんですが、そういう基準が違うんです。

Yahoo!天気アプリは24時間を対象にしていて、夜が寒いときは最低気温も低めに出しているので、服選びの参考にしてもらえたらうれしいですね。

眼鏡をかけた男性が微笑んでいる。ラックには複数の服がかかっており、明るい室内での撮影。

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。下部に「西村」と書かれている。

僕はX(旧Twitter)では必ず「今〇℃、昼〇℃、夜〇℃」としていて、最低気温は絶対に書かないです。
最低気温が出る時間帯は朝4時から5時や夜中が多いので「最低」「最高」という書き方はしないです。昼って言っても、14時とか15時が最高気温のときもあるじゃないですか。だから「昼」っていう言い方をして、「最高」とは書かないです。

まずは、もうわかりやすく、25℃なら半袖、20℃なら半袖プラス長袖シャツ、15℃ならジャケット、10℃なら厚手のコート、5℃ならダウン。基本、こんな感じですよね。
これをベースにして、自分が暑がりか寒がりかを調整していくのがいいんじゃないかな。

気温に応じた服装の目安を示すイラスト。25℃で半袖、20℃で半袖プラス長袖シャツ、15℃でジャケット、10℃で厚手のコート、5℃でダウンを推奨。

横向きの男性が黒いシャツを着ている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

薄手の羽織はどの季節でも調節のために使いますが、他に調節しやすい服としておすすめしたいのは短パン。春と秋は短パンで調節できる範囲がめちゃくちゃ広いんですよね。

僕は4月中旬から5月頭ぐらいから短パンをはき始めるんですけど、その時季は短パンに長袖シャツっていうスタイル。長袖シャツ1枚だとちょっと暑く感じるけど、短パンで下から体温を逃がしている感じです。秋になったら、上にジップパーカを羽織って、下は短パンという感じでバランスを取っています。

下を短パンに固定すると、それをベースに調節しやすいんですよね。ソックスでも楽しめるし、夏はサンダルにすればいいから、短パンってすごく優秀なんです。
みんな短パンは夏だけのものだと思っているみたいですけど、意外に春から秋口まで、5カ月弱くらいはけちゃうと思います。

横向きの男性がチェック柄のシャツを着ている。背景には植物が見え、下部に「河津」と書かれている。

なるほど...! たまに「おじさんの短パン、ありかなしか」みたいな議論が起きたりしますけど、特に夏は暑さ対策のためにも、みなさん短パンを、そして日傘もどんどん活用してほしいです!

黒いシャツを着た男性がカメラに向かって笑顔を見せている。明るい室内で撮影。西村さんのアイコン。

おじさんの短パン、ありですよ!

はきなれていないうちは抵抗があるかもしれないけど、たとえば、ちょっと細身のショートのローファーを合わせるのもおすすめです。

「短パンは夏だけだろ」って思っている人も、ぜひ春や秋も楽しんでみてください!

眼鏡をかけた男性が横を向いて微笑んでいる。カジュアルな服装で、落ち着いた雰囲気。下部に「田中」と書かれている。

真夏以外の短パンはおしゃれな人がはくものというイメージがあるし、合わせるのが難しそうと思ってましたが...今年ははいてみようと思います!

私たちは天気予報をアプリで数字や天気マークでお伝えしていますけど、結局、数字や天気マークだけだと伝わらないことも多いんでよすね。たとえば、「カーディガンを羽織っていってください」といった具体的なアドバイスは、天気アプリでは伝えにくいです。

最初に河津さんが言っていた「お母さんの天気予報」っていうのは、お母さんが家族の寒がりや暑がりを理解した上で「今日は1枚羽織っていったら?」って言えるから信用されるんだなと思います。

この場合、お母さんが天気予報を見て、家族の体感やライフスタイルにあわせたデータをもとに伝えているということですよね。そんな風に、自分だけの「この予報のときにはこういう服装が快適」というデータをためていってもらえたらいいのかなと思いました。

そのためにも、まずは西村さんのように毎朝外に出て、自分の体感を確認することからはじめてみてもいいかもしれませんね!

三人の男性が楽しそうにシャツを手に持ち、笑顔で会話している。明るい室内の様子。

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取材日:2024年6月20日
※本記事の内容は取材日時点のものです

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