LINEマンガ担当者たちの推しはこれ! 年末年始に一気読みしたい、ウェブトゥーン作品

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女性がソファでくつろぎながらスマートフォンを見ている。テキストは「LINEマンガ担当者たちの推しウェブトゥーン作品」。

年末年始、まとまった時間がとれるタイミングや長い移動時間はエンタメコンテンツを楽しむチャンス! ということで、ウェブトゥーン最新事情などをお聞きしたLINEマンガ代表インタビューに続き、今回は、広報や編集担当のみなさんに、作品制作の裏側や最近のトレンドを聞きながら、「私たちの推しはこれ!」というおすすめウェブトゥーン作品を紹介してもらいました。作品の幅がどんどん広がっているというLINEマンガのウェブトゥーンから、ぜひ、推しコンテンツを探してみてください。

山下さん
山下さん
広報担当マネージャー。元サッカー少年で、マンガで好きな作品は「キャプテン翼」(集英社)や「ファンタジスタ」(小学館)、「アオアシ」(小学館)、「GIANT KILLING」(講談社)など。
北窪さん
北窪さん
広報担当。幼少期の将来の夢はマンガ家だった。「神風怪盗ジャンヌ」「NARUTO」(ともに集英社)が人生のバイブル。
はまちさん
はまちさん
LINEマンガ インディーズ編集担当。前職でアパレル業界に在籍。トレンド作品から往年の名作まで年代ジャンル問わず読む中で好きな作品は「高台家の人々」(集英社)や「チェンソーマン」(集英社)、「ゆびさきと恋々」(講談社)、「トリリオンゲーム」(小学館)など。

ウェブトゥーンの作り方

――ウェブトゥーン制作の裏側、特にマンガ制作との違いについて教えてください。

山下さん

山下さん:
ウェブトゥーンでは、分業制、デジタル化が進んでいて、昔のマンガ制作の現場とはその点が大きく異なっています。フルカラーですし、リアルな描写を描き込む作品が多く、スタートするまでに最低でも半年くらい、基本は一年くらいかかるのが特徴です。

北窪さん

北窪さん:
スタジオにて分業制で制作するものもあれば、一人の作家さんがヒット作を生み出すケースもあります。ウェブトゥーンだから、全て、絵を奇麗に描きこんでいるわけでもありません。メリハリが重要だと思います。LINEマンガでも、作家さんお一人プラス、アシスタントさんでチャレンジした作品が、メジャーになっていくケースが増えてきましたね。

山下さん

山下さん:
LINEマンガでは、先日、「LINE MANGA WEBTOON STUDIO」を発表しました。分業制によるウェブトゥーン制作に特化したスタジオをつくったのですが、「企画・脚本」、「ネーム」、「人物作画」、「人物着彩」、「背景」、「仕上げ」の6ポジションで募集を行っています。必ずしも6つの役割を6人で分担するわけではなく、一人でネームまでを担当されて、それ以降をもう一人が担当するケースもあれば、ケースバイケースです。

――どのような流れでインディーズ作品がメジャーになっていくのですか?

はまちさん

はまちさん:
メディアミックスが進んでいる作品「先輩はおとこのこ」は、2019年12月にLINEマンガ インディーズで連載を開始しました。イラストレーターとして活動している日本人の作家、ぽむさんの作品です。男の娘である花岡まことを主人公に、男女3人の人間模様と繊細な心理描写が特徴です。2023年3月にテレビアニメ化が発表されました。2024年に、フジテレビ「ノイタミナ」ほかでの放送が決まっています。

「先輩はおとこのこ」というタイトルのウェブトゥーンの表紙。制服姿のキャラクターが描かれている。

先輩はおとこのこ

はまちさん

はまちさん:
LINEマンガでは一般の方が自由に投稿できる専用のプラットフォームを持っています。そこに投稿される作品は随時LINEマンガ インディーズ編集者が全て目を通していまして、その中で魅力を感じたもの、面白いと思ったものはお声掛けしトライアル連載という形で進んでいきます。トライアル連載で好成績の作品は本連載に昇格となります。 「先輩はおとこのこ」といえば、まさに絵のメリハリが特徴的で、デフォルメされた絵もあれば、丁寧に描きこまれた胸キュンな絵やシーンがあったりと印象的な作品ですね。2023年12月21日より「先輩はおとこのこ」の前日譚を描く「先輩はおとこのこ 出会い編」通称であいのこの連載も開始しています。

女子学生がジャンプして制服を脱ぐシーン。「よっと」「はい、せんぱい」というセリフ。

「先輩はおとこのこ」第3話より

最近のヒット作の傾向

――ウェブトゥーンの人気作の傾向について教えてください。

山下さん

山下さん:
2023年にLINEマンガで最も読まれたのが「入学傭兵」です。元・最強傭兵の高校生が活躍するバトルアクションもので、読後感がよく、スカッとする作品がはやっています。「喧嘩独学」も同じジャンルで、イジメられっこが強くなっていくストーリーですし、動画プラットフォームを題材にしていることも現代的です。ここ数年ずっと人気の作品で、現在も連載中ですが205話で、4億4,000万PV以上と驚異的な数字です。

「入学傭兵」というタイトルのウェブトゥーンの表紙。銃弾と戦士たちの背景に、スーツ姿のキャラクターが描かれている。

入学傭兵

「喧嘩独学」というタイトルのウェブトゥーンの表紙。黒い服を着たキャラクターたちが描かれ、力強い印象。

喧嘩独学

上半身裸の少年が構えるシーン。「いじめられっ子が立ち上がることだろ?」というテキスト。

「喧嘩独学」第2話より

北窪さん

北窪さん:
「喧嘩独学」を描いたT.Junさんは、「外見至上主義」という人気作品もヒットしていますね。やはり、イジメにあっていた男子高校生が、ある日、眠っている間は自分と正反対の超絶イケメンになり、二重生活を行うストーリーで、アニメ化もされています。

「外見至上主義」というタイトルのウェブトゥーンの表紙。様々なキャラクターの顔がコマ割りで描かれている。

外見至上主義

山下さん

山下さん:
「クソゲー」と呼ばれるほど高難度なゲーム内の試練が、突如、現実世界に現われることから始まるアクション・ファンタジー「俺だけレベルMAXなビギナー」も、特に男性には根強い人気です。ウェブトゥーンの特徴で、スマホで隙間時間に読む方が多いこともあり、手軽に読み進める上で、重厚な読後感というよりは、サクッと読めてスカッとする、そういった展開が好まれているなと感じます。

「俺だけレベルMAXなビギナー」というタイトルのウェブトゥーンの表紙。カラフルな背景にキャラクターが描かれている。

俺だけレベルMAXなビギナー

――女性にはどんな作品がヒットしていますか?

北窪さん

北窪さん:
「再婚承認を要求します」は、今年のランキング2位でした。LINEマンガでは、今ロマンスファンタジーものがはやっていますね。悪い環境から徐々に立ち上がっていくようなストーリーが多く、若い層だけでなく、上の世代にも受けています。絵が奇麗で、出ていくるキャラクターも美男美女ぞろいです。

「再婚承認を要求します」というタイトルのウェブトゥーンの表紙。ドレスを着た男女が親密に描かれている。

再婚承認を要求します

北窪さん

北窪さん:
同じくロマンスファンタジー系の「略奪された花嫁」は2023年7月に連載開始した作品ですが、すでに人気ランキングが3位と、とても勢いがありますね。

「略奪された花嫁」というタイトルのウェブトゥーン。月夜の下で親密な雰囲気の男女が描かれている。

略奪された花嫁

山下さん

山下さん:
タイムスリップの復讐ものである「私の夫と結婚して」、異世界転生×令嬢ものの変化系である「よくある令嬢転生だと思ったのに」も外せない人気作品ですね。こちらも、読後感としては、スカッとしてカタルシスが感じられます。

「私の夫と結婚して」というタイトル。ウェディングドレスを着た女性とスーツ姿の男性が描かれている。

私の夫と結婚して

「よくある令嬢転生だと思ったのに」というタイトル。華やかなドレスを着た女性たちが花に囲まれている。

よくある令嬢転生だと思ったのに

――男性に限らず、若者に人気の作品は?

山下さん

山下さん:
「作戦名は純情」が今年、10代にSNSでバズって、盛り上がりました。学園恋愛ものです。人が一生を通して「愛される量」が決まっている世界のなか、その愛される量がわかるガラケーを手に入れた主人公のストーリーです。

「作戦名は純情」というタイトルのウェブトゥーン。3人のキャラクターが描かれ、恋愛模様を示唆。

作戦名は純情

担当者たちの推しコンテンツ

――それでは、ランキングに限らず、みなさんの推しウェブトゥーン作品を教えてください!

山下さん

山下さん:
私自身がずっとサッカーをやっていたこともあり、昔からサッカーマンガをよく読んできました。ということもあり、「ビルドアップ」を推したいですね。スポコンものは、ウェブトゥーンではまだまだ珍しいジャンルです。縦スクロールのダイナミックな展開を楽しんでほしいですね。

「ビルドアップ」というタイトルのサッカーをテーマにしたウェブトゥーン。背番号10の選手が描かれている。

ビルドアップ

北窪さん

北窪さん:
いろいろなジャンルのマンガが好きですが、中でもBL(ボーイズラブ)が大好きです。LINEマンガオリジナル編集部による「ちりぢりゆくの」は、BL作品としても斬新な設定でギャグ要素もありながら、気がつくと切なくて涙がこぼれるような純愛ストーリーが魅力。ウェブトゥーンならではの美麗なフルカラーで、見せゴマの演出にもほれぼれします!

「ちりぢりゆくの」というタイトル。親密な雰囲気の二人の男性が描かれている。

ちりぢりゆくの

はまちさん

はまちさん:
冒頭でも紹介がありましたが「先輩はおとこのこ 出会い編」、通称「であいのこ」を推させてください! 読んだら今年を振り返りつつ自身の人生も振り返りたくなる、老若男女共感不可避の作品です。ぽむ先生の圧倒的な画力にもご注目ください!

「先輩はおとこのこ 出会い編」というタイトル。制服姿のキャラクターが2人描かれ、青春の出会いを描く。

先輩はおとこのこ 出会い編

みなさん、たくさんのご紹介ありがとうございました。 最後にLINEマンガ 2023年年間売上ランキングを掲載します。売れ筋から探すもよし、担当者の推しコンテンツを参考にするもよし。お気に入りのウェブトゥーン作品をぜひ見つけてみてください。

2023年のLINEマンガ、年間ランキング

1位

入学傭兵(原作:YC 作画:rakhyun/LINEマンガ)

2位

再婚承認を要求します(Alphatart, SUMPUL, HereLee cMSTORYHUB/LINEマンガ)

3位

略奪された花嫁(文・絵:SOY MEDIA 原作:Kanghee Jamae cTerapin/LINEマンガ)

4位

鉄槌教師(原作:チェ・ヨンテク 作画:ハン・ガラム cYLAB/LINEマンガ)

5位

俺だけレベルMAXなビギナー(脚色:WAN.Z(redice studio) 原作:Maslow 作画:swingbat cRIVERSE/LINEマンガ)

6位

私の夫と結婚して(文/絵:LICO 原作:sungsojak/LINEマンガ)

7位

キングダム(原泰久/集英社)

8位

作戦名は純情(文:kkokkalee 絵:Dledumb/LINEマンガ)

9位

喧嘩独学(ストーリー:PTJ cartoon company 作画:金正賢スタジオ/LINEマンガ)

10位

結婚商売(絵:Antstudio 脚色:hanheun 原作:KEN原作/RIVERSE)

関連リンク

取材日:2023年12月12日
※本記事の内容は取材日時点のものです

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