メルカリ2,000人、LINEヤフー1万人。AIを組織に根付かせる担当者たちの試行錯誤

コーポレート

椅子に並んで座りカメラ目線で微笑む越川滋代とハヤカワ五味さん。左下に「LINEヤフー ストーリー」のロゴ。対談記事のメインビジュアルとなる、落ち着いたグレー背景のスタジオで撮影された一枚。

生成AIの登場によって、企業の多くを悩ませているのが、社員のAI活用を組織全体に行き渡らせる難しさ。そんな中で、社内から100名を超えるメンバーを選出し「AI Task Force」を立ち上げ、全社の業務をAIを前提に再構築したメルカリと、全社員に向けて「活用の義務化」という一手を打ったLINEヤフー。

多くのユーザーにサービスを提供する両社は、いかにして多くの社員を巻き込み、巨大な組織を「AIネイティブ」に変革しようとしているのでしょうか? 日進月歩のスピード感に悩むAI推進担当者の苦悩から、「最終的には推進担当が消えるのが理想」と語るその真意まで。現場を動かしてきた2社の担当者同士による、泥臭く、本音が混じる対談をお届けします。

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ハヤカワ五味(はやかわ ごみ)さん
18歳で起業後、ランジェリーブランド「feast」、フェムテック事業「ILLUMINATE」など、多数の事業を展開。2022年3月にはユーグレナグループにグループインし、働く女性向けの新規事業開発に取り組む。2024年4月に退職後、生成AI関連の推進担当としてメルカリにジョイン。生成AIの利活用に関してSNSでも積極的に発信している。
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越川滋代(こしかわ しげよ)
LINEヤフー株式会社CTOドメイン AI CBUAI Strategy & Enablementユニット AI 推進ディビジョン。
2001年にソニーへ入社し、広告営業やポリシー策定などを経験。2016年にヤフーへ移り、2023年から「生成AI統括本部」に所属し、それ以来、AI活用の推進・教育・利用拡大を担う。

「義務化」と「草の根運動」。異なるAI推進の形

ーまずAI推進を本格化させたタイミングと、そのきっかけや背景から伺いたいです。

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LINEヤフーが本格的に生成AIの推進をはじめたのは、2023年頃です。当時、役員だった宮澤が、「生成AIに取り組まないと、この先の展望は描けない」と話したことをきっかけに、まず「生成AIタスクフォース」が、そして全社の旗振り役として「生成AI統括本部」が立ち上がりました。
そこでは1万人の社員に対して、「生成AIでできること」「業務での使い方」「サービスでの活用方法」といったノウハウを構築しました。また、グローバルのLLMベンダーとの利用契約締結を経て、社内で使える生成AIツールの環境を整えました。

ーLINEヤフーは生成AIの「義務化」も行いましたよね。

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2025年6月に「活用の義務化」を打ち出し、これが大きな話題になりました。義務化というと言葉が強いのですが、AIで何をすればいいのか迷っている社員もいたので、「具体的な活用方法を具体的に示して触ってもらう」というポジティブな面が強かったと思います。この施策によって、より広い職種の社員にまで活用が広がり、さまざまなTIPSが生まれていきました。

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LINEヤフーさんは、こうした取り組みが早いですね。

メルカリは、私が入社した2024年夏の時点で、使用できるAIツールはすでにありましたが、その利用率が非エンジニアの中で低かったんです。より詳細を確認していくと、翻訳、通訳目的と、エンジニアのコーディング目的以外で、ほとんど使われていませんでした。そこでAI利用率の向上のため、まずは私自身で草の根の「勉強会」をスタートしました。

すると徐々に利用者が増え、現場から「もっと活用したい」というボトムアップの声が上がりはじめました。その後、2025年5月に2026年度のグループ全体テーマとして「AI-Native」を掲げることが社内に発表され、全社を挙げて「AI-Native Company」を目指して推進してきています。

窓際の明るい室内で、向き合って笑顔で対談する越川滋代(左)とハヤカワ五味さん(右)。ハヤカワ氏はネイビーのアディダスのジャージを着用し、リラックスした雰囲気で楽しそうに話している様子。

全社員必須参加に、2週間の「祭り」。全社を巻き込むエネルギー

ー推進にあたって、どんな施策に取り組まれましたか?

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大きく分けると「教育」と「情報の集約・発信」です。

まずは「教育」で、生成AI統括本部のはじまりとほぼ同時に「Generative AI Boot Camp」というAI自主学習コンテンツを立ち上げました。また月に2〜3回ほどのペースでスピーカーを招いてのセミナーを実施しました。この取り組みは今の「生成AI祭り」につながっていますね。

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「生成AI祭り」...気になります。

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約2週間、毎日講師を立てて、1〜2時間の枠でがっつりと生成AIに関するTIPSや使い方を叩き込むセミナーを開催した強化週間です。社員全員にInvitationを送り、任意参加よりも一歩踏み込んだ形でのインプットを実施しました。

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さきほどお話した私の勉強会は、月に5〜6回、合計30回ほど開催していたのですが、その際、全社員に一斉にインビテーションを送っていたんです。嫌われるか、嫌われないかのギリギリの攻め方をしれっと繰り返していました(笑)。結果、延べ2,000人ほど参加してくれて、社内に広まっていったと感じます。

また直近の大きな動きとして、2026年の5月からスタートした「AI Agent Day」があります。これは、非エンジニアのメンバー約1,000人全員を対象とした全社プログラム。1日強の時間をがっつりブロックして、生成AIをエージェントとして自律的に使いこなす取り組みを行っています。

まとまった時間を取るのは難しいので、会社として強制的に時間を確保するタイミングを作る方が、結果として取り組みやすいのではないかと感じています。

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半ば強制的に招待するのは、心苦しいんですけどね(笑)。

あとは、LINEヤフーではそういった学習インプットの場と並行して、情報の集約と発信を大切にしています。こちらもBootCampと同時期に、AIポータルサイトを立ち上げ、「情報の集約・発信」の場を整備しました。生成AIに関する情報は、社内外問わず膨大な量です。あまりの多さに「どのトピックスをキャッチアップすべきか」の優先順位がつけづらいし、ガバナンスのルールや社内で使えるツールの情報が散在しがち。今も、日々のアップデートに合わせて更新し続けています。

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本当に、情報が多すぎますよね。「何をキャッチアップすればいいかわからない」という社員の声は、私もとても印象に残っています。

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日々、新しいモデルが更新されたり、各社からリリースが出ていたりしますからね。このポータルサイトでは、そういったアップデート頻度の高いモデルのリリースなどの情報も、ガバナンスチームがその都度、社内でリスク審査をし、精査した情報を載せているんです。

LINEヤフーのAI活用のサイクル図。「1.活用基盤(利用環境)」「2.活用基盤(開発環境)」「3.業務活用」「4.サービス活用」の4つのステップが、時計回りの円状の矢印で循環している様子を描いている。

LINEヤフー「生成AI活用推進サイクル図」

理想は「推進担当が消えること」。スピーディーすぎるAI革新との追いかけっこ

ー生成AIは、新しいモデルがすぐ更新されますよね。「情報のスピード」は推進の担当者としてはかなり大変な部分ではないですか?

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スピードはまさに大きな課題で、今も戦っている最中です!

教育コンテンツを作っても、1〜2週間後にはもうモデルが古くなっているとか、講師をお招きしたセミナーも、当日までに内容をアップデートしないといけないとか...他社の推進担当者も悩んでいるんじゃないかと思います。

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メルカリも、「情報が早すぎて追えない」と不安の声が多かったです。そうした不安は推進のブレーキになりがちなので、「逆に私の話だけ、聞いておいてください」と伝えていました。
非エンジニアの社員が無理に高度なツールを触ろうとしても、セキュリティリスクが高まる懸念もあります。「必要な環境は会社で整えるので、みなさんは自身の仕事に集中してください」というスタンスが重要だと思います。

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理想のあり方としては「最終的に組織からAI推進担当という役割がなくなること」だと思っています。「インターネット推進担当」なんて今や、会社にいないですよね? 誰もが当たり前に生成AIの情報をキャッチアップし、自分自身で自然とAIが業務に組み込まれてパートナーとなっている。そんな環境を整えることが理想です。

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今の越川さんのお話を聞いて思ったのは、私は自分の仕事がなくなりはじめていること(笑)。
いわゆる「推進担当」っぽい立ち回りは今年に入ってかなり減りました。現場が自律的にキャッチアップしたり、AI Task Forceが発足して自律的に動いてくれたりしているため、以前よりAIそのものを推進する役割が減っています。

メルカリの「AI Task Force」概要スライド。「Phase 1 業務棚卸+α」「Phase 2 AI導入評価」「Phase 3 AI導入」という3つのフェーズと、中央の「Quick Win」、右側の「ロードマップ作成」へのプロセスが図解されている。

メルカリ「AI Task Forceのロードマップ」

巨大な規模の組織で、AIを浸透させるための試行錯誤

ーもう1つ、全社にAI活用を推進していく上での課題として、企業の規模もあると想像します。

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LINEヤフーさんは今、何人くらいの組織なんですか?

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1万1,000人くらいです。

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正直、私は1万人規模に対してのAI推進だったら本当にきつかったと思います(笑)。
しかもLINEヤフーさんは職種や展開している業態も幅広いので、推進の難易度が高そう。メルカリの2,000人も十分に多いんですが、1万人規模で、かつ全国に物理的な拠点があり、幅広い職種がいるとなると、大変さは桁違いなんじゃないかと思います。

メルカリの場合、ペイメント系や本体のアプリなど、ある程度ドメインが絞られている分、やりやすい土壌はあったのかなと思います。

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まさに社員の多さに加えて、職種の多様さも大変な要因なんです!
しかもグローバル企業として韓国や台湾など、海外のグループ企業の社員にも同じ質の情報やTIPSを同じ速度で届けたい。全員にAIでの業務を浸透させ自分事化を徹底することで、本当の意味での「組織としてAIを活用した業務効率化」が達成される。この課題は試行錯誤中で、今も模索し続けています。

対談中に笑顔で話すLINEヤフーの越川滋代のバストアップ写真。白いトップスとゴールドのアクセサリーを身につけ、右側にいる対談相手のハヤカワ五味さんに向けて真剣かつ和やかに語りかけている。

ーエンジニアと非エンジニアのあいだでも、情報の格差がありそうです。

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そうなんです。
勉強会や学習コンテンツなどあらゆる情報アウトプットに関して「どのレイヤーをターゲットにするか」は悩みの種です。すでに高度に活用しているエンジニアをさらに高みへ引き上げるか、まだ基本的な使用にとどまっている層にアプローチするか。そこはフェーズに分けて対応しています。

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職種によるギャップについては、私自身がエンジニア出身ではないので、非エンジニアの領域をメインに担当してきました。逆にエンジニアサイドの領域に関しては、社内でゴリゴリ進めてくれるキーパーソンを早めに見つけることを意識していました。外部向けのAI関連イベントの運営を見ると、何かとメルカリのメンバーが関わっているような状態を作れたのは、専門性の高い人たちを巻き込んで役割分担ができたからこそなんです。

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役割分担は必要ですよね。
LINEヤフーも設立当初こそ、全体の旗振り役として推進組織が必要でした。国内に関しては、日常的に使いこなすレベルになったので、現在はそれぞれの組織に「AI活用」のマインドが根付き、個人活用から、組織として成果を出すフェーズに変わってきたと思っています。

今までも、これからも大切なのは「自分ごと化」。「会社から言われているから使う」という段階から、自ら工夫して効率化する、良いものはどんどん個々が発信していくというレベルに達する層をもっと増やしたいですね。

「数年たたないと成功かわからない」前例なきAI推進に挑むビジネスの面白さ

ー社内のAI活用を推進してきて、どんな成果があると感じますか?

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まさに今述べた、推進組織の旗振りが必要なフェーズから、各部門が自律してAI活用を推進していくありかたを見いだすことができる環境が作れたことが、大きな成果だと思います。
成果でよく言われるのは「生産性の向上」ですが、これを数値化するのはとても難しいんですよね。何を持って「生産性」とするのか......。

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(何度もうなずきながら)まやかしっぽくない、本質的な数字を出すのって難しいですよね。

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そうなんです。生成AIを使うことで、新しい仕事が増える場合もありますし。

ただ、これまでExcelで時間をかけて行っていた作業が、適切な指示を与えれば、わずか3秒後には完成されているという現実は、とても喜ばしいわけです。そこに生まれる業務の余白を使ってユーザーのため、サービス向上のため何ができるだろうと、誰かの幸せを想像して生まれるアイデアこそが、本当の意味でのAI活用なのかなと思います。

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本質的には「お客さまの満足度や体験がどれくらい向上したか」を見るべきだと思っています。AIの活用は、そのためのHOWでしかないですよね。

とはいえ、組織としてどう評価するかという軸も必要なので、当社では今年の初旬(2026年1月末)に「従業員のAIツール利用率100%」を達成しました。また、「エンジニア1人あたりの開発量が前年比で1.9倍」という成果も出ています。社内で「AIを使う前提でどう業務を組み立てるか」という議論が当たり前になってきているのを感じます。

これからの課題は、この成果をいかにお客さまへの価値提供に転換できるか。その過程で、従来の前提で設計された組織構造のままでは AI前提の働き方が活かしきれないこともわかってきました。そのため、当社CTOの木村俊也がCHRO(最高人事責任者)兼CAIO(最高AI責任者)を担うという経営判断をしました。人と組織の運営基盤をAI前提でどう再設計していくか、という本質的な意思決定に着手するタイミングです。最初に聞いたときは本当に驚いて3回くらい聞き直しましたが(笑)、メルカリのAIに対する本気度を象徴していると感じました。

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そのメルカリさんの報道を拝見して、素晴らしい人事配置だなと感じました。

同時に、企業の規模感やカルチャーによって、最適な形は異なるのだろうなと思いました。メルカリさんだからこそ、生成AIを深く理解している方が人事の統括責任者になるという配置が、ベストな選択肢として機能するのだと思います。業態・業種によっては、他の組織がそのままの人事をしてもうまくいかない可能性もある。組織のあり方は、企業の規模感や文化、サービス特性に強く依存するものだなと感銘を受けました。

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そうですね。それぞれの企業にとって何が正解かは、現時点ではどこにもないのだと思います。当社の新体制がどのような成果を生むかも、数年たってみないとわかりません。

他社の方と事例やユースケースの情報交換をすることもありますが、そのままの形で自社に適用できるものはほぼありません。各社が自社の組織や文化を深く理解した上で、自分たちで正解を作っていかなければならない。すぐに評価されるものではなく、正しかったかどうかも数年後にしかわからないという点は、AI推進はとても難しく、かつ挑戦的な部分だと思います。参考になる前例がない中で進めるのは大変ですが、それがこの仕事のおもしろさでもあります。

AI推進をスムーズに進めたものは? 企業の根底にある「カルチャー」の力

ー自社の企業文化や雰囲気のお話が出たところで、最後にそれぞれの企業文化がAI推進のアプローチにどう影響を与えたか、お伺いできますか。

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メルカリは、「新しいことをおもしろがってやる人」が多い会社です。それを自ら発信したり共有したりするカルチャーがあります。これはエンジニアの文化がベースで、お互いに学び合ったり、自分で技術を深く掘り下げてみたりする風土が根づいているから。

このカルチャーが、ボトムアップでのAI浸透によい影響を与えたと感じています。現在のように全社で推進する状態でも、深い知見を持つ個人が周囲に共有してくれる。メルカリがもともと持つ「学び合いのカルチャー」によって、ここまでのスピードで推進できたと実感しています。

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LINEヤフーのよいところは、社員同士のコミュニケーションが温かい点です。当社には独自の「RPG文化」と呼ばれるカルチャーがあるのですが(笑)。これは、ある人に質問すると「その分野はこの人が詳しいよ」と紹介され、次は「この組織のこの人ならこんなこともやっていた」と数珠つながりで最終的に目的にたどり着くというロールプレイングゲームのようなものです。突然、面識のない人から連絡が来ても、嫌な顔をせず、親切に教えてくれます。

これは、本質的にAI活用の効率化とは真逆の動きなんですけど、社員同士のつながりを大切にする文化のおかげで、「便利なAIの使い方を見つけたよ」と、TIPSを出し惜しみなく横展開する姿勢につながっていると感じます。それを受け取った人が、またオリジナリティを持って新しいアイデアを創出する。そうした「人の温かさ」とAIという技術がうまくマッチングしている企業だと感じています。これからもたくさんのエージェントのアイデアやノウハウが生まれてくる土壌として、この温かい文化は大切にしていきたいです。

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取材日:2026年6月8日
文:LINEヤフーストーリー編集部 撮影:日比谷 好信
※本記事の内容は取材日時点のものです

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