「失敗することを恐れず、チャレンジを」CPO慎から新入社員へのメッセージ

リーダーズ
LINEヤフーの入社式において、CPOが新入社員に向けてスピーチを行っている。背景には「慎ジュンホ」と書かれたスクリーンがあり、参加者たちは真剣に耳を傾けている

4月1日、LINEヤフーの入社式「LINEヤフー Welcoming Ceremony 2025」が行われました。
この記事では、LINEアプリの生みの親であり、LINEヤフーの最高プロダクト責任者である CPO(チーフプロダクトオフィサー) 慎ジュンホが新入社員にむけて伝えたメッセージを抜粋してお届けします。
失敗することを恐れず、チャレンジを楽しむ。LINEヤフーが大切にする価値観やカルチャーを感じていただければ幸いです。

新入社員の唯一の特権、それは「失敗してもいい」ということ

新入社員の皆さま、本日はご入社おめでとうございます。
皆さんと対面でお話できるこの日がようやく来ました。本当にうれしく思います。

昨年の内定式で、皆さんにお伝えしたことを覚えていますか?
新入社員の唯一の特権、それは「失敗してもいい」ということです。
なぜかというと、皆さんはLINEヤフーという会社について、われわれのサービスについて、ユーザーとして見えているもの以上のことはまだ何もわからないはずです。1年目、2年目で知らないことがあるのは当たり前です。

ですので、知らないことを恥ずかしいと思わなくていいし、知らないので失敗してもいい。何か失敗したら、先輩たちが、俺も新入社員のときは同じだったよと言いながらいろいろ教えてくれるでしょう。その意味で1年目、2年目は、新入社員として失敗を恐れずに挑戦できる時期なのです。

失敗を恐れると成長はできません。
初めて自転車に乗ったときのことを思い出してみてください。いきなり自転車に乗れる人はいないと思います。最初は倒れながら、失敗しながら、失敗した経験からバランスを身につけて走れるようになります。
この失敗からどんな学びを得て、どう成長するのかが一番大事です。どんどん失敗して、そこから失敗以上の、何倍、何十倍の学びにつなげて成長してください。

自分なりのゴールを決めて、「逆算式」で取り組む

次に伝えたいことは、たくさんのチャレンジと失敗から何を学び、どんなふうに成長するかということです。私の過去の経験や、大成功した人たちを見てみると、共通点は、みんな「逆算式」で考えています。

自分が何になりたいか、何をつくりたいかというゴールをまず決める。
1年後に自分はここまでいきたいと決めたら、そこから逆算して、1カ月、1週間、1日単位で逆算して行動する。ゴールや目標を達成するために、今日何をすればいいか、今週何をすればいいか。今日、どの部署のどの先輩に、何を聞いて教えてもらうべきかを決めることができます。このように、自分のゴールを決めて、それを逆算式で刻んで埋めていく方式が、おそらく大成功した人みんなに共通している考え方です。

皆さん、今は同じ席に座っていますが、5年後、10年後には成功する人としない人に分かれます。それは、自分が何を目標とし、そこからどう逆算し、どんな失敗をし、失敗からどのような学びを見つけて成長したかによる結果です。ですから、ぜひ自分のゴールイメージを持ってください。

目標は何でもいいと思います。例えば、開発者なら3年後はこのレベルまでいきたい。企画者なら自分が担当するサービスをいつまでにこのぐらいの規模感でつくりたいなど。
会社のためでなく、自分のために、この会社で経験を重ねて起業したいというのも素晴らしい夢です。そのために、1年目に何を学び、2年目に何を学んで、5年後何をしたいかを設計する。ひとつひとつ設計しようとすると、おそらく大変なこと、できない理由が山ほど出てくるでしょう。それでも、ゴールイメージを決めて、このゴールを目指すための論理的な手段や根拠が今はなくても、いったんはやってみる。何があっても自分はそれを成し遂げると決めた上で、そこに到達するために今何をすべきかを刻んで考えていけばいいと思います。

私の知っている事業家はほとんどその思考を持っていますし、大谷選手をはじめ一流のスポーツ選手もそうだと思います。ぜひ皆さんも、自分のゴールイメージや目標を決めた上で、逆算してチャレンジを続けてください。

最初はできない理由もたくさんあると思います。それでも「なぜできないのか」ではなく、「できないものをどう変えたら、成功の可能性を上げられるか」にエネルギーを使ってほしい。
どう頑張れば成功の可能性が上がるのか。今日何をすれば、1%が2%になるのか。そこにエネルギーを注げば、それが2年、3年と蓄積され、夢は必ずかなうでしょう。

失敗を恐れず、失敗から学んで、成長してください。そして、5年後10年後、先輩として新入社員の皆さんに「自分はこんな失敗して、こんなふうに試行錯誤をして、これを成し遂げたんだよ」と自慢話ができるようになることを期待しています。

取材日:2025年4月1日
※本記事の内容は取材日時点のものです

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