松本:
典型的なパターンとして、SNS上の広告など何らかの形で犯人と被害者が接触し、その後、LINEに誘導されるケースが多くなっています。その後、被害者は、犯人との長期間にわたるやり取りで信頼してしまい、だまされて金銭を奪われてしまうわけです。
LINEアプリ上で表示される広告についても、他社のインターネット広告と同様、当初接触ツールとして狙われることもあります。「お金の増やし方を教えます」といった内容の広告をクリックするとLINEのアイコンがあり、そこからLINEサービスに移行し、詐欺にあうパターンが考えられます。
LINEアプリ上で表示される広告が詐欺の当初接触ツールとして不正に利用される件数は多いわけではなく、LINE広告の審査やモニタリングによって基本的には詐欺につながるような広告は排除できていると考えていますが、当初接触ツールとして悪用される可能性があります。
一方で、LINE公式アカウントは友だち追加をしないとコミュニケーションが取れないため、直接的な入り口にはなりにくいです。ですが、最初は広告や他のSNSから誘導されてLINE公式アカウントで友だちになり、最終的には1:1のトークでだまされてしまうというパターンで利用されることがあります。