12月はふるさと納税駆け込み申請のシーズン。今年はどの自治体に寄附しようか、どのお礼品にしようかと選ぶのも楽しみのひとつです。12月5日にリリースした「Yahoo!ふるさと納税」は、スマホひとつですべての手続きが完結できるということで、担当者に話を聞きました。
大江:
Yahoo!ふるさと納税は、"手続きすべてスマホで完結"をコンセプトに掲げ、「Yahoo!ショッピングアプリ」と「マイナンバーカード」があれば、寄附から控除申請まで、かんたん・便利に使えるふるさと納税サービスです。
ふるさと納税は今や6人に1人が利用するとも言われ、利用者が年々増え続けている一方で、利用してみたくても「よくわからない」、「手続きが複雑で面倒」などの理由から、最初の一歩が踏み出せずにいる人、途中であきらめてしまう人も多いのが現状です。そこで、もっとかんたん・便利で、使いやすいふるさと納税サービスをめざしてつくったのが、Yahoo!ふるさと納税です。
年間で一番寄附が集中する12月に間に合うように準備をしてきましたので、ぜひ利用して便利さを体感いただきたいです。
辻:
ふるさと納税を「よくわからない」「手続きが面倒」と感じる理由のひとつに、寄附の申し込み、支払い、控除申請といった手続きの多さがあります。特にYahoo!ショッピングの場合、これまでは寄附の受付までを、Yahoo!ショッピングのサイト上で、その先の決済、控除手続きは、各ふるさと納税ストアのポータルサイトで行っていたため、わかりづらさを感じ、途中であきらめてしまう人も多かったのです。
そこで、Yahoo!ふるさと納税では、LINEヤフーがふるさと納税の直営ストアとなり、これまで対応できていなかった寄附手続き、ワンストップ電子申請も含め、すべての手続きをYahoo!ショッピング内で完結できるようにしました。
いつものYahoo!ショッピングでお買い物をするように、簡単にふるさと納税をご利用いただけるようになっています。
上西:
「わかりづらいから、ふるさと納税を利用していない」という課題について、ユーザー目線で考えました。ふるさと納税の場合、
といった具合に、自分で使っていても、わからなくなるポイントがたくさんあります。そこで、適切なタイミングで、適切な情報をお届けできる、そんな世界が作れないだろうかという発想から生まれたのが「Yahoo!ふるさと納税LINEコンシェルジュ」です。LINEで友だち登録をすると使えるので、ふるさと納税についてわからないことがあったら、ぜひコンシェルジュに相談してみてください。
大江:
12月24日から利用可能になるワンストップ電子申請(※注1)です。Yahoo!ショッピングアプリでマイナンバーカードを読み取るだけで、ワンストップ特例申請が完了する便利な機能です。
自社アプリ内でマイナンバーカードを読み込むことでワンストップ電子申請が利用できる機能は、われわれを含め、ごく一部のサービスでしか提供していません。Yahoo!ふるさと納税では、使いやすさに徹底的にこだわったので、ふるさと納税が初めての方にも、これまで他のサイトで利用してこられた方にも満足いただけると思っています。
※注1:確定申告不要で寄附金控除が受けられるワンストップ特例制度
大江:
Yahoo!ショッピングアプリでの「ワンストップ電子申請」のようなサービス面に加えて、LINEやPayPay、Yahoo!ショッピングを抱えるLINEヤフーならではの特長を生かした利便性を今後どんどん提供していきます。
また、できるだけ多くの自治体のみなさまにご参加いただけるようお声がけをしたところ、立ち上げの段階で1,000を超える自治体にご参画いただけることとなりました。今後さらに拡大していく予定なので、参加自治体の多さ、お礼品のバリエーションも感じていただけると思います。
辻:
私は普段からアプリ開発をしているので、アプリでワンストップ電子申請を可能にするにあたり、ステップ数をできるだけ少なくすることと、マイナンバーカードという個人情報を扱うことから、徹底的にセキュリティ重視でプロダクト開発を進めました。
ただ、控除の申請などの法的な手続きはしっかりクリアしつつも、ページ数などの減らせるステップはできるだけ減らせるよう、デザイナーと組んで、わかりやすさの追求に努めました。
セキュリティ重視については、たとえばマイナンバーカードを読み込んだ後、どのように情報を取り扱うべきかを考える上で、いかにLINEヤフー内のサーバに情報をおかないようにするか、通信にパスワード情報がのらないようにするかなど、徹底的に考えて取り組みました。
セキュリティを順守しつつも、サービスを極限までわかりやすくすることにチャレンジできましたし、この複雑なサービスを年内にリリースできたことに誇りを感じています。
上西:
ふるさと納税では、「生年月日」のような情報を入力いただく頻度が高いので、こうした情報の取り扱いについては特に注意を払いました。また、ユーザーのUIUXを改善するだけでなく、たとえば自治体が実施しているアンケートを、寄附後でなく、寄附前に変更して回答率アップにつなげるなど、日ごろ、Yahoo!ショッピングで培ったUIUXの知識を最大限に生かすため、デザイナーと連携して取り組みました。
大江:
正直、かなりチャレンジングなプロジェクトでした。まずは、ふるさと納税について、仕組みの理解、法制度、税制度の理解からのスタートでしたし、プロジェクトの推進にあたっても、法務・政策企画・経理など異なる部門のメンバーが集まり、一つのことに取り組む過程での調整そのものがチャレンジでした。
Yahoo!ふるさと納税はパートナー企業とのアライアンス事業なので、両社の視点や方針に違いが生じる場面も当然ありました。すり合わせには一定の時間を要しましたが、この一年間、毎朝定例ミーティングを行い、会話量を増やすことで一つひとつ解決しながら進めてきました。また、ふるさと納税事業の特性上、総務省や国税庁といった省庁とも向き合う必要がありました。たとえば、ポイント付与や広告表現に関する規制など、ふるさと納税本来の趣旨に関する議論を踏まえたルールの確認や調整には一定の労力を要しましたが、その上でサービスづくりを進めることにやりがいを感じながら取り組みました。
辻:
プロジェクトがとても大規模でしたので、多様なチームと円滑に協力しながらユーザーに馴染みがよく、かつ安定したシステムを実現することが大きなチャレンジでした。また技術面では、私はテックリードを名乗りながらも、入社以来アプリ開発だけに専念してきましたので、他の技術領域については基礎から教えてもらうことも多々ありました。そんな中、各チームが専門性を最大限に活かし、意見を集結させ、アイデアを統一し、具体化してきたことは非常に刺激的で充実したプロセスでした。
大江:
難しそうと思っている人ほど「こんなに簡単なんだ」と感動を与えられるサービスができたのではないかと思っています。特に、Yahoo!ショッピングでふるさと納税を初めて使う方向けのキャンペーンもご用意しているので、ぜひこの機会に使ってみてほしいです。
Yahoo!ショッピングの検索結果から「かんたん手続き」マークを探して、ぜひ寄附をしてみてください。
取材日:2024年12月5日 取材・執筆:LINEヤフー社内広報編集部
※本記事の内容は取材日時点のものです