5月28日・29日、LINEヤフーは企業のマーケティング担当者などを対象としたイベント「Hello Friends! W!th LINEヤフー」(以下、「Hello Friends」)を開催しました。渋谷の街中でブラウンやけんさくの広告を見かけた方もいるのではないでしょうか? 本イベントには、2日間でのべ2,829人の方に参加いただきました。
今回の記事では、イベント当日の渋谷ヒカリエホールとMIYASHITA PARKの2拠点の様子と、本イベント主催のマーケティングソリューションカンパニー(以下、MSカンパニー)CEOの池端や担当者のインタビューをお届けします。
イベント開催日の約1週間前から、ブラウンとけんさくが、渋谷の街中に登場! フラッグや街頭ビジョンでイベントを盛り上げました。
セッションが行われたヒカリエホールの会場にも、「Hello Friends! 」のロゴが入ったカラフルな装飾が施され、写真撮影をする来場者の姿も。受付ではイベントのノベルティが配布されました。
初日のKEYNOTEでは、MSカンパニーCEOの池端とカンパニーCPO(Chief Product Officer)の二木が登壇し、今回のイベントに対する思いや「Connect One」構想、各プロダクトのアップデートを含む最新の取り組みが発表されました。
左:MSカンパニーCEO 池端 由基 右:MSカンパニーCPO 二木 祥平
今回のイベントは普段のビジネスカンファレンスと少しだけテイストを変えて、大切な友人をお迎えするような、そんなカジュアルで親しみやすい、ポップなデザインとコンテンツをみなさまに楽しんでいただければと思っております。
「Hello Friends! 」という言葉には、私たちの想いや願いも込めております。お店も人も街も、もっと笑顔で快適になれるように、そして新しい友だちと出会い、友だちの輪を広げていけますように。
企業のみなさまは、日々さまざまなチャネルで生活者とコミュニケーションを取っておられると思います。私たちはまさにそのさまざまな接点に存在し、そのつながりをこれまで以上にもっと良いものに、豊かなものにするサポートをしていきたいと思っています。LINEヤフーのサービスは、日本全国1億人以上の方々にご利用いただいているサービスです。だからこそ私たちにできること、私たちにしかできないことがきっとあるんだと、強い意志をもって取り組んでいます。
そのつながりの中心を担っているのが、今回のイベントのキーでもある「LINE公式アカウント」というプロダクトです。これまでもわれわれはLINE公式アカウントを通し、企業や店舗のみなさんと生活者とのつながりを、数多く提供して参りました。そしてそのつながりを、「Friends・友だち」と呼んできました。当然、企業と生活者が本当の意味で友だちになることは、ありえないと理解はしていますが、もしも本当の友だちのような関係でつながることや、つながり続けることができたならば、それはきっと両者にとってすごく心地が良く、幸せな体験になるんだろうなと想像しながら、今日を迎えています。
では「友だち」ってそもそもどんな関係でしょうか。私は幼稚園に通っている子どもがいまして、仕事が終わって家に帰ると、「今日〇〇くんとお友だちになった」とか言うんです。ある日は家に帰ると「今日は〇〇くんと遊んだんだ」と。「じゃあその子はお友だちなの? 」と聞くと「いや違う」と言うんです。なんでか聞くと「だってまだ1回しか遊んだことないから」と。親としては1回でも遊んだ子は友だちのように思い合って、接してほしいなと思いますが、すごく言っていることはその通りだなと思いました。
まず知り合って、そしてコミュニケーションとってその人をよく知っていき、関係性が深まっていく。その中で、なにか互いに心地よさを感じて、相手への思いやりが芽生えて、喜んでもらいたいなと思いおもてなしをする。そして、気が付いたら友だちになっている。言葉にしたことはないですが、考えてみるとそういうことなんだろうなと思いました。
これは、企業と生活者とのつながりにおいても、広義の意味では同じだと思います。当然、企業とユーザーの出会いがなければ、つながることもないので、きっかけの多さは非常に重要だと思いますが、それ以上に大切なのは、相手のことを良く知ること、そしてその人に適した心地の良い体験やコミュニケーションを提供するということ。言い換えると顧客のデータをしっかり収集し分析し、そのうえで顧客体験につなげていくことになると思います。
1億人という生活者と、数百万と言われる企業やお店の方々が出会うことは、本当に奇跡みたいなことだと思います。なので、この出会いを無駄にしないでつながり、つながり続けて顧客体験を提供していく。これを繰り返していくことが、まさに友だちのような心地の良い良質な関係への入り口なんだろう、そんなことを思いながら、今回の「Hello Friends! 」という言葉に願いを込めました。
少し固くなりますが、この「良質な関係・Good Friends」をビジネスやマーケティングの視点で置き換えて、3つのキーワードを並べています。1つ目が「Loyalty」。ブランドを信頼して愛情、愛着を持っていただいている状態。2つ目は「LTV」というブランドのファンになってもらい、継続的に購入やお付き合いをしていただいている状態。3つ目は「Ambassador」。友だちに広めてくれる関係。私たちはみなさんがこのような友だちの輪を広げていくお手伝いや支援がしたいと考えております。
これらを実現していくのが、ちょうど昨年10月発表した「Connect One」という構想です。私たちが持っているさまざまなアセットを「LINE公式アカウント」を中心に連携することで、ユーザーとつながるところから、広告、コマース、CRM、もちろんデータの分析や活用、そこからの顧客体験まで、すべてのコミュニケーションをOneプラットフォームで実現していく構想です。このConnect One構想を発表してから半年たちましたが、現時点でできていること、これから先どんなことを取り組んでいくのか二木からみなさんにご報告させていただきます。
そしてみなさまが私たちのプラットフォーム上で生活者と良い関係を築いていくために、LINEヤフーという場所が信頼に値するものであり続けないといけないと考えています。昨今ではSNSを悪用した詐欺被害も社会的な問題になっていますが、それに限らず、ユーザーのみなさまを正しく守るために、広告の審査の強化、さらには認証済みアカウントの強化にも取り組んでいきたいと思っています。 また、ビジネスだけでなく、国内最大規模のプラットフォーマーとして社会や街全体への貢献も忘れてはいけない、信頼の先にあるわれわれの果たしていくべき責任の一つであると思っています。みなさまの日々の暮らしをより豊かなものにしていくためにも、行政のみなさまと数多くの取り組みを推進しています。
最後になりますが、今回は「友だち」がキーワードですので、ご来場いただいているみなさまにどうやったら喜んでもらえるのかを考えながら準備をして参りました。MIYASHITA PARKの別会場や、100店舗以上のみなさんにご協力をいただいたスタンプラリーもあわせてぜひ楽しんでいっていただければと思います。
ヒカリエ会場ではDAY1は「TeaRoom」、DAY2は「AMAZING COFFEE」の飲料が配布されました。
MIYASHITA PARKの屋上芝生ひろばもカラフルな装飾が施され、フォトブースでは多くの来場者が記念撮影をされていました。こちらの会場ではシーケンスカフェでのセッションに加え、キッチンカーや、能登フードリバイバル物産展、スポンサーブースなどが楽しめました。
キッチンカー4台が出店されていました。写真は能登復興応援の能登牛ステーキミニ丼と、100%フレッシュジュースです。
食団連が主催する「能登フードリバイバル」は、キッチンカーと物産展を実施。「震災で被害のあった飲食事業者の商品を食べて応援しよう!」というキャッチコピーで、おいしいカニカマやお茶、ソーセージなどが購入できました。
MIYASHITA PARK会場では様々なスポンサーブースも設けられました。「Adobe」さんのブースではオリジナル缶バッジづくりのワークショップを開催。みなさん、お気に入りのペットやお子さんの写真で楽しまれていました!
さらに、5月20日から6月2日まで「渋谷スタンプラリー」が開催されました。渋谷の110店舗以上の飲食店・小売店が協賛し、おいしいごはんや買い物を楽しみながら、豪華景品が当たるスタンプラリーに、多くの方が参加されました。
最後に、MSカンパニーCEOの池端と、本イベントを企画した担当者に話を伺いました。
MSカンパニーCEO 池端 由基
私たちがLINEヤフーとして提供しているプロダクトは本当に多岐にわたりますが、やはりキーになっているのが、生活者と企業やお店とのつながりをつくり、そのつながりを発展させて深い関係になっていくこと。言い換えると、ちょっと大げさですが、生活者とクライアント・お店が、友だちになるみたいな関係なんだろうなと思ったんです。そんな関係を私たちがつくれたら本当に幸せだと思いましたし、そういう関係が増えていくと、もっと生活者やお店、企業のみなさんも豊かになる。そのためにいろいろなことに取り組んでいますが、ビジネスやマーケティングの観点だけで物事を捉えられてしまうと、なかなか私たちがどんな思いを持ってみなさんに価値を提供しているのかが伝わりにくいので、もう少し視点を変えて、本来私たちがみなさんに提供したいことをお伝えするような機会を持ちたいと思っていました。
昨年「Connect One」構想を発表しましたが、言い換えると生活者と企業やお店のみなさんのつながりをもっと豊かにして、いろんなコミュニケーションの形を1つのプラットフォームで提供できるようにする。そのために、LINEヤフーのさまざまなアセットをつなぎ込み、新しいソリューションやプロダクトをつくり上げようとしています。
なので、コンセプチュアルな話だけでなく、親しみがあり日常生活でイメージしやすいような内容。まさにこのイベントで表現されているようなコンテンツも、ビジネスももちろんですが、楽しんでいただくとか、日常生活の中で体験していただくような、そんなシーンをお届けしているつもりです。そういった「Connect One」という私たちが考えていることを、もう少しみなさんの日常生活に身近なものに感じていただくためにも、一般的なビジネスカンファレンスではなく、いつもよりも少しポップでカジュアルで親しみやすく、みなさんをおもてなしするような、そんなイベントを開催しました。
私たちは人々が生活している全ての街、社会を豊かにして、そこでの事業や、生活されている人たちの日常を便利にするために取り組んでいるので、渋谷ということよりも、街と一緒に何かをやることにすごくこだわっていました。
今回のコンテンツを見ていただくとわかると思いますが、一般的な広告主だけでなく、人々が動く場所で実際に体験してもらいながら、イベントのセッションも聞くということをつなぎたかったので、まさに渋谷ヒカリエと、MIYASHITA PARK、その中心にある駅、このトライアングルみたいな関係性が、ご来場いただくみなさんの体験をつくりやすかったと思います。
加えて、渋谷区長の長谷部さんにもご登壇いただきましたが、渋谷区はLINEプラットフォームを以前から有意義に活用していただいているので、そんな親和性からも、渋谷エリアで開催したいとなりました。
今回のイベントはLINE公式アカウントやLINEミニアプリも通して、企業や店舗のみなさんのCXやDXを支援しているということを、体験を通して知っていただければと思い開催しました。
このようなイベントを大規模でやるのが初めてだったので、みんなで晴れるようにてるてる坊主を作ったりもしましたが、無事に開催できうれしく思います。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
オフラインイベントということで、実際に、LINEヤフーのサービスを使っていただいているクライアントの声を届けるためのセッションや、サービスを体験できるような仕掛けを用意しました。また、キービジュアルや会場全体のデザインなど、いろんなところでキャラクターを使いましたがとても好評で、かわいいと記念撮影をされる方が非常に多かったところは、すごく良かったと思います。
OOH(Out Of Home)広告を実施したので、LINEヤフーのキャラクターたちが渋谷の街をジャックしている感があったのはすごく良かったですし、歩いてる方にも、「あ、LINEやヤフーのキャラクターだ!」と見ていただけたのもうれしかったです。多くの関係者の方々にご協力いただき実施できたイベントだったので、無事に開催できて本当によかったです。
取材日:2024年5月28日、29日
※本記事の内容は取材日時点のものです。LINEヤフー株式会社の社内広報に掲載した記事を一部修正し再掲載しています