「ありがとう」を届ける側にも新たな発見。 Thanks Day 2026を支えた社員たち【後編】
2026年8月29日、30日の2日間、赤坂オフィスで開催された「LINEヤフー Thanks Day 2026」。
前編では、会場を訪れた家族や一般ユーザーの皆さんが、LINEヤフーのサービスやAI、さまざまな体験を楽しむ様子を紹介しました。
2日間の参加者は4,117人。その体験を支えたのは、企画や調整を重ねたプロジェクトメンバー、各ブースをつくった事業部の担当者、そして当日ゲストを迎えた社員スタッフたちです。
当日は、LINEヤフーストーリー編集部からも社員スタッフとして参加しました。普段の仕事とは異なる役割を通して見えてきたのは、「ありがとう」を届ける側の社員もまた、目の前の来場者から多くのものを受け取っていたことでした。
他の社員は、ユーザーと直接触れ合う中で何を感じたのでしょうか。企画や運営、各ブースを担当した社員の言葉から、Thanks Dayの舞台裏をたどります。
4,117人を迎えるまでの準備
今年のThanks Dayは、会場を東京・赤坂オフィスへ移して開催しました。このオフィスで数千人規模のイベントを開くのは初めてです。
会場だけでなく、イベントのつくり方もアップデートしました。全体プロジェクトマネージャーの齋藤は、昨年までの反応や運営上の課題を振り返りながら、今年の企画を考えたと話します。
齋藤眞生(さいとう まお) イベントプランニングディビジョン/Thanks Dayプロジェクトマネージャー:
人気コンテンツに来場者が集中すること、年齢によって楽しめる体験に差が出ること、体験時間が長いと参加できる人数が限られること。実際に数千人規模で開催したからこそ分かった課題を、一つずつ見直しました。
こうした改善を積み重ね、「家族を会社に招待するイベント」から、「家族と一緒にLINEヤフーを体験するイベント」へ変えたことが、今年の大きなアップデートでした。
各事業部には、展示やノベルティの配布だけでなく、来場者が手を動かす体験型、ミッション型のコンテンツを依頼しました。
一方、新しいオフィスでの開催に向けて、会場運営にも新たな準備が必要でした。
来場者が安全に入退場できるよう、受付やエレベーター、各フロアの混雑や人の流れをそれぞれの担当者が予測し、動線を検討・精査した上で、ビル側とも調整を重ねました。
1階の受付とビル側との調整を担当した佐野は、来場者がオフィス(会場)へ向かう姿と、戻ってくる姿の両方を受付から見守りました。
佐野真人(さの まさと) コミュニケーション推進ユニットリード/1階受付及びフロア担当:
赤坂オフィスでは初めての開催だったこともあり、ビル側との調整を含め、慎重に準備を進めました。
当日は受付に立ち、会場へ向かう皆さんを見送りました。帰り際には、わざわざ私のところまで戻ってきて「すごく楽しかったです」と声をかけてくださる方もいて、とても印象に残っています。
受付にいたからこそ、行きと帰りの皆さんの表情や様子の変化を直接感じることができました。また、三世代で来場されるご家族が多かったことも印象的で、このイベントならではの光景だったと感じています。
新しい会場では、実際に始まってみなければ分からないこともあります。
時間帯によって人が集まる場所を見ながら案内方法を変え、混雑するブースでは待機列を組み直すなど、現場のスタッフが状況を共有しながら対応しました。
ゲストを出迎える準備をするスタッフたち
食事も、社員との会話も。家族を迎える場所をつくる
21階のDiningでは、幅広い世代の家族を迎えるため、Thanks Dayに合わせたメニューを用意しました。
長谷川由紀(はせがわ ゆき) グッドコンディションサポートディビジョン/Dining担当:
Thanks Dayでは、普段社員が親しんでいるDiningの食事をご家族や大切な方にも味わっていただき、楽しい会話につながる時間にしていただけたらと思っていました。
家族でシェアできる「大人のお子様ランチ」などの特別メニューは狙い通りの人気で、出汁を利かせたシェフ特製の離乳食も好評でした。大人から小さなお子さんまで楽しんでいただけたことがうれしかったです。
多くの家族でにぎわったDining。シェフ特製の離乳食も用意しました。
社員だからできたおもてなし
当日は、エンジニアやデザイナー、営業、事業企画など、さまざまな職種・部門の社員がスタッフとして参加しました。
社員スタッフのプロジェクトリーダーを務めた中島敦が大切にしたのは、「社員だからできること」を任せることでした。
中島敦(なかじま あつし) イベントプランニングディビジョン/社員スタッフ担当:
私は同じチームの日比谷と一緒に社員スタッフを担当しました。エレベーターの乗り降りやオフィス内の案内など、普段ここで働く社員だからこそ自然にフォローできることがあります。制作会社の皆さんと役割分担しつつ、Thanks Dayのスタッフ経験者にはまとまった持ち場を、未就学児向けエリアには子育て経験のある社員を配置するなど、工夫しました。
迷っている方に声をかけたり、担当外でも周囲を見て支えたりする姿から、社員みんなで来場者を迎える雰囲気が生まれていました。子どもたちに向ける社員のやわらかい笑顔を見て、つい私も笑顔になりましたね。
20階で、来場者を迎える準備をしている中島。
目の前の反応とサービスづくり
日々の業務では、アクセス数や利用状況などのデータを通してユーザーを理解することも多くあります。一方、Thanks Dayの会場では、開発中のAI Agentをはじめ、さまざまなサービスの担当者がユーザーと直接言葉を交わすことができました。
その一つが、前編でも紹介した「AI Agent未来シティ」です。
ユーザーとのやりとりから、開発側が想定していなかった使い方が見つかったケースもあります。
Agent i を来場者に向けて丁寧に説明しているPRスタッフ
ユーザーの一言から見つかった、想定外の使い方
スマートフォンに保存した写真やスクリーンショットから予定を読み取り、カレンダーへの登録を提案する「カレンダーエージェント」。2026年内のリリースを予定しています。
ブースでは「早く使いたい」という声に加え、「提案された予定を家族などとの共有予定として登録したい」といった要望も寄せられました。
さらに、開発側が想定していなかった使い方についての声もありました。
チョーウィワッタナー パリン ID会員サービスSBU開発ディビジョン(エンジニア)/カレンダーエージェント担当:
普段はユーザーの方と直接接する機会がなかなかないため、「とても便利」「もう使えるのですか」という声を聞けたことは刺激的でした。
中でも「お薬カレンダーの写真を撮ったら登録できますか」という質問から、想定していなかった「服薬リマインド」という使い方に気づきました。
医療に関わるため実装には慎重な検討が必要ですが、課題解決に直結するアイデアを受け取り、「もっと良いものを作ろう」という気持ちが強まりました。
大石薫子(おおいし かおるこ) ID会員サービスSBU PIMデザインディビジョン(デザイナー)/カレンダーエージェント担当:
体験した方から「早く使いたい」と言っていただけたことが印象に残っています。ご家族などとの共有予定として登録したいという声をはじめ、改善につながるヒントも直接伺うことができました。
開発に携わる立場として、一日でも早く届けたいという気持ちが強まりました。いただいた意見や要望を、今後のサービス改善に生かしていきたいです。
カレンダーエージェントについて来場者に説明するパリンと大石
社員から集めた品物が、次の人へと循環
リユース事業部が展開した「こどもフリマランド」では、使わなくなったおもちゃなどをAIで査定し、チケットと交換して別の品物を選ぶ体験を用意しました。
会場に並べた品物は、社員から提供されたものです。
担当した杉本にとっては、この企画で初めてプロジェクトマネージャーを務めたそうです。
杉本美樹(すぎもと みじゅ) リユースSBUフリマ企画ユニット/こどもフリマランド担当:
2026年に新卒で入社し、今回、初めてプロジェクトマネージャーを任され、先輩方に協力をお願いすることにも緊張しました。しかし、先輩方に助けていただき、素晴らしいコンテンツになったと思っています。
当日は想像以上の人気で、社員の厚意で集まった品物を見て来場者が「わあ!」と喜び、新しい持ち主へ循環していく「リユース」が体現できたことがうれしかったです。
来場された方の顔を直接見て、当社を志望したときから大切にしている「ユーザー目線でプロダクトを磨き続けたい」という思いが、さらに強まりました。
「こどもフリマランド」で準備をしているスタッフたち
数字の先にいる、一人ひとりのユーザー
「超PayPay祭×Yahoo! ショッピング」のブースでは、クイズと射的を組み合わせ、楽しみながらサービスについて知ることのできる「縁日ゲーム」を用意しました。
河内俊介(こうち しゅんすけ) ショッピングSBUプロダクト開発ユニットリード/Yahoo!ショッピング ブース担当:
想像以上の行列ができ、クイズを家族で相談したり、射的では子ども以上に大人が本気になって盛り上がったりする姿に、運営側も楽しませてもらいました。
普段は数字やデータを通してユーザーを見ることが多いので、実際に目の前で笑ったり、悔しがったりする姿はとても新鮮でした。
「数字の先には一人ひとりのユーザーがいる」という、当たり前のことを実感できたのは大きかったです。
「超PayPay祭×Yahoo! ショッピング」では、サービス責任者が自ら企画にコミットして参加
LINEバイトが初めて得た、直接の手応え
LINEバイトは今回、仕事について考えられる診断コンテンツ「アルバートンのおしごとラボ」で、初めてオフラインイベントに出展しました。
「普段は直接接点を持つ機会の少ない方々にサービスを体験してもらい、一緒に来場した家族や大切な人にもLINEバイトを知ってもらいたい」という思いが出展の背景にあったそうです。
松尾圭子(まつお けいこ) LINE HRユニットLINEバイト企画ディビジョンリード/「アルバートンのおしごとラボ」担当:
LINEバイトにとって初めてのオフラインイベントで、準備項目も分からないところから、運営チームと一緒にゼロから企画をつくりました。
準備は大変でしたが、チャレンジしてよかったです。普段は直接声を聞く機会の少ない方々に診断コンテンツを体験してもらい、ニーズがあるという手応えを得て、混雑に合わせて端末も増やしました。
北島由実(きたじま ゆみ) LINE HRユニットビジネス企画ディビジョン/「アルバートンのおしごとラボ」担当:
当日、実際に体験していただいた方の反応は、今後のサービスを考えるうえでも参考になりました。まだ具体的にアルバイトを探していない方にも応えられるサービスにしたいですし、今回体験いただいたAI面接についても、ユーザーの関心の高さを感じる機会になりました。
LINEバイトの診断体験について説明する松尾。
「ありがとう」が行き交った場
スタンプラリーで必要な数のスタンプを集めると挑戦できる「巨大ガチャ」では、担当役員の伊東も参加者にノベルティを手渡しました。
伊東由理(いとう ゆり)執行役員・コーポレートコミュニケーションCBUリード/「巨大ガチャ」担当:
巨大ガチャでは、お一人おひとりに来場へのお礼を伝え、感想や意見を直接伺いたいと考えていました。
こちらから感謝を伝える場でしたが、来場した方々から「楽しかった」「いつも使っているよ」「ありがとう」と温かい言葉をいただきました。
「将来、社長になりたい」というお子さんが、出澤CEOと記念写真を撮っていたシーンも印象的でしたね。
役職や普段の担当に関係なく、みんなで同じ場に立ち、支えてくださる方や一緒に働く仲間へ素直に「ありがとう」を伝え合える機会になったと思います。感謝のループが生まれていました。
CEOの出澤と一緒にゲストにおもてなしをする伊東。
CEOの出澤は、今年開設した赤坂オフィスを家族などに知ってもらう機会としての意味に加え「ネットサービスを展開する企業だからこそ、ユーザーと直接触れ合えるオフラインイベントには価値がある」と意義を語りました。
役員、プロジェクトメンバー、各ブースの担当者、社員スタッフ。役職や普段の仕事が異なる社員が同じ会場に立ち、それぞれの持ち場でゲストを迎えました。
普段の業務では見えにくい、サービスの向こう側にいる人の表情。所属を越えて一緒に場をつくる仲間の姿。社員にとってThanks Dayは、仕事が誰につながっているのかを、あらためて確かめる機会にもなりました。
来場した皆さんへ、いつも使ってくださってありがとう。社員の家族や大切な人へ、日々支えてくださってありがとう。そして、同じ場をつくった仲間へ、ありがとう。
Thanks Dayで行き交った感謝と、そこで得た新しい発見を、これからのサービスづくりへつないでいきます。
取材日:2026年8月29日、30日
文:LINEヤフーストーリー編集部 撮影:LINEヤフーストーリー編集部、日比谷好信
※本記事の内容は取材日時点のものです
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