兼平 慎一

engineer

自分がデータ分析に携わるこ
とで、新たな価値創造につな
がる

自分がデータ分析に携わることで、新たな価値創造につながる

黒いジャケットを着た男性が、カラフルな椅子と木製テーブルが並ぶ広い室内でカメラに向かって座っています。

兼平 慎一(かねひら しんいち)2019年入社
エンジニアとして新卒入社後、データサイエンティストとして金融事業の各サービスのターゲティングメールを配信するために必要な分析と、金融与信モデル構築のプロジェクトメンバーとして、AIによるデータ分析などに従事。

※この記事は、2022年に取材・掲載したものを一部修正して再掲載しています。サービス名称や所属は取材当時の内容です。

志望した理由を教えてください。

学生時代の物理の研究からデータを分析するのが好きになって、そういった業務に携わりたいと考えたからです。当初は日系大手電機メーカーへの就職も視野に入れていました。しかし、データ分析で多くの労力を割かなければいけないのは分析の前段階で行うデータ収集です。そこで、ヤフーであればメーカーと比較しても、あらゆる分野で蓄積された多くのデータがそろっているのではないだろうかと考えました。データを分析し、それを活用して、社会に有益な知見を引き出したうえで、データから新たな価値を創造したいと志すようになり、入社を決めました。

また、経験やスキルを問わずアイデアが出しやすく、自分の得意分野を生かして挑戦できる企業風土も魅力の一つでした。

兼平さんインタビューカット

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

金融事業の各サービスのターゲティングメールを配信するために必要な分析と、金融与信モデル構築のプロジェクトメンバーとして、AIによるデータ分析に携わっています。

この入社当時から担当しているメール配信の分析業務での私のミッションは、「Yahoo! toto」と「PayPay銀行」の会員登録者数を増やすこと。メールの配信対象はAIを活用して分析・選択しています。LINEヤフーが持つ膨大なデータから有効なコンテンツ展開を推測し、サービスの意思決定と会員登録者数の増加に向けたサポートをしています。

たとえば、「Yahoo! JAPAN」に存在するコンテンツやアプリを大きく変える、新しいコンテンツを作る、時代に合ったサービスを出すなどの試みの場合、多くの場合は前例がなくデータもありません。

そのため、ユーザーからどのような需要があるか分からない事態に陥ります。そこで、「Aの方が人気を得そう」「Bの方が反響ありそう」など、まずは予測を立てることが必要になり、そのニーズ予測をLINEヤフーが持つデータからAIを用いて分析します。「Yahoo! toto」や「PayPay銀行」のような「Yahoo! JAPAN ID」とは別に会員登録が必要なサービスであれば、やはりまずは会員登録してもらう必要があります。会員登録に誘導するには、どのようなワードが多く検索されているかのキーワードを探り、そこから、目的達成に求められるメールコンテンツ、最も効果的なメール送信のタイミング、アプローチすべきユーザー属性などを、あらゆる角度から検証します。日々の配信の背景には、AIによる複雑な学習、度重なる情報更新と対象者の選択を行っているのです。

一方、金融の与信モデル構築の業務は、メール配信と比較して大きな影響が及ぶことの多い業務です。AIによる差別化やデータの取り扱い方、個人情報に配慮したデータを作成するといった高度なリスクマネジメントが必要で、万全の注意を払いながら取り組んでいます。

兼平さんインタビューカット

おもしろいこと・難しいことなど働くうえでこれまでに得た感触を教えてください。

私だからこそできることを創意工夫して、処理能力の高いシステムを作り出す。それが、働くうえでのモチベーションになっています。

たとえばメール配信の分析業務については、私が入社した当初、手作業で行っていました。そこで私は効率化を進めるために、上司に自動化を提案したのですが、AIであっても手作業であっても分析の成果自体は変わらないほか、AIは思考のプロセスが見えにくく、導入コストもかかるので、その提案についての意義を示すことが容易ではありませんでした。

それでも上長が快くその提案を受け入れてくれ、自動化によって業務の効率化が進み、精神的な余裕も生まれたことで、ほかのデータ分析や金融に関する勉強に時間を費やせるようになり、結果的に大変意義のある改革となりました。

さまざまな角度からデータを分析し、形にし、成果を出すことがおもしろいと感じています。データ分析は、すぐに良い結果が出るとは限らず、正解も分かりづらい世界です。これが難しさでもあり、面白さでもありますが、本やインターネットで見つけた手法を活用すると新たな発見があったり、正解が思わぬところに隠れていたりもします。また、間違った手法であれば正解にはたどりつくこともなく、手順書もないため、試行錯誤が必須な仕事。そこもまた魅力です。

特に与信業務では、これまでAIをビジネスで活用してこなかった方に、自動化がもたらす効果を理解してもらうには難しい面も多いのが現状です。しかし、困難な問題に出くわすたびに自問自答し、相互理解を深めてどう進めていくか、そういった“対話”の部分でも工夫の余地があるのもあり、大きなやりがいになっています。

1日のスケジュール例

  • 9:30
    勤務開始
    Slackなどのメッセージや今日やる予定の業務の確認・整理。
  • 10:00
    データの分析・機械学習モデルの開発
    午後は会議などが入りやすいので午前中に手を動かす業務を行います。
  • 12:00  
    ランチ
  • 13:00  
    サービス部門との定例会議やデータ分析結果の議論などの会議
  • 15:00  
    作業時間
    午前中の作業の続きを行います。午前中の作業次第では、業務の関係者と適宜Zoomで相談したりもします。
  • 18:30 
    勤務終了
    リモート前提の環境では時間的にも気持ち的にも間延びしやすいので、仕事とプライベートをしっかり分けるように気をつけています。

仕事を進めるうえで意識していることはなんですか。

日々の仕事では試行錯誤しながら前に進むこと、自ら考えて判断することを大切にしています。妥協せず、とことん追求することです。データ分析は労力を要しますが、満足のいく結果が出るとは限りません。途中で諦めることは簡単ですが、行き詰まったときこそ、どうしたら成果が出るか、妥協をせず考えています。

手順書に落とし込んである仕事は私でなくてもできます。だからこそ、私にしかできない仕事を考え、試し、結果を見て、また考え、成功するまで追求する。私がLINEヤフーでデータ分析に携わっているからこそ、企業の新たな価値創造の可能性が広がると考え、日々行動しています。

やむを得ない都合で諦めざるを得なかったプロジェクトも、好きだからという理由で業務とは別に、研究を続けることもあります。そこで、新しい情報や技術をキャッチアップすることもあり、結果的に有意義な機会になることが多いです。自分の視野を広げるために技術書や自己啓発、小説など、さまざまなジャンルの本を読んで、常に感覚を磨くようにも心掛けています。

兼平さんインタビューカット

今後の目標について教えてください。

「いつまでにリーダーになり、その何年後にプロジェクトマネージャーになって大きな案件を動かしたい」などは、いまは考えておらず、いまの仕事の領域でスペシャリストになりたいと考えています。グループをまとめる役割より、特別な存在になりたい。コンテンツやシステムを立ち上げるときや困ったときに、「兼平に聞けば、とりあえずはスタートラインに立てる」と思ってもらえるような、唯一無二の存在になりたいです。

最後にメッセージを。

LINEヤフーは、働き方の柔軟性がとても高い企業だと思います。また、若手でも大きな裁量が与えられ、仕事を任せてもらえるので高い成長実感を得られますし、刺激的です。

加えて、革新的なアイデアの提案や自由に発想を意見できる環境も整っており、チャレンジしやすく、応援もしてもらえるので、やりたいことがある人や成長意欲が高くチャレンジ精神の強い人にとっては非常に魅力的な企業だと思います。

兼平さんインタビューカット

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