橋本 夏希

analyst

データ分析の結果がクライア
ントのビジネスに 好影響を
もたらしていることを実感で
きる。

データ分析の結果がクライアントのビジネスに
好影響をもたらしていることを実感できる。

淡いブルーのブラウスを着た女性が、室内でカメラに向かって微笑んでいます。背景には本棚と観葉植物があり、壁には幾何学模様が描かれています。

橋本 夏希(はしもと なつき)2023年入社
データアナリストとしてヤフー(現LINEヤフー)に新卒入社。LINEヤフーのデータを用いて、そのときどきに応じたアドホック分析を行い、社外のクライアントの課題解決に取り組む。

※本記事は2024年2月に取材したものです。サービス名称や所属は取材当時の内容です。

自己紹介をお願いします。

橋本夏希です。2023年にデータアナリスト職として、ヤフーに新卒入社しました。大学・大学院では情報系を専攻し、ソーシャルメディアデータのデータマイニングをテーマに研究をしていました。株式会社ZOZOテクノロジーズ(現 株式会社ZOZO NEXT。以下、ZOZO)との共同研究も行い、ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリ「WEAR」のデータを分析して、「このブランドとこのブランドは似ている」などブランドの類似性を可視化するインターフェースをつくりました。ファッションにそれほど興味はなかったのですが、だからこそデータによってブランドの理解が進むのがおもしろかったですね。ほかにはTwitter(現 X)のデータからさまざまなアイデアを分析・集約して可視化するインターフェースもつくりました。

こうした研究を通じて、データから何かおもしろいことや新たな価値を見いだすことに楽しさを感じるようになったんです。データ関連の職種には、データアナリストやデータサイエンティストがありますが、データサイエンティストはデータ分析用のアルゴリズムの実装や予測モデルの構築などをメインに行うイメージ。私はどちらかというと、分析したデータをビジネスにつなげることへの興味がより強かったので、データアナリストを志望しました。

学生時代にビジネスコンテストで新規事業のアイデアを発表したことがあるのですが、そのコンテストは自分たちの感覚やネットで検索した情報などをもとに考えていました。そのとき、「データの裏付けがあればもっといいアイデアになるだろうな」と思ったんです。この経験が、分析したデータをビジネスにつなげることへの強い興味につながっていると思います。

私が就職活動を開始した2021年から、ヤフーがデータアナリスト職の新卒採用を始めていたこともあり、第一志望として応募を決めました。会社として魅力的だと感じたのは、展開しているサービスが多く、多様なデータに触れられること。特に検索データについて、ここまで膨大なデータ量を持っている企業は国内にほとんどありません。面接では「データとビジネスの架け橋になりたい」と宣言した記憶があります。それがぴったりと一致するのがヤフーのデータアナリスト職でした。

橋本さんインタビューカット

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

社外のクライアントの課題に対して、LINEヤフーのデータ分析結果を活用して、課題解決に導くのが仕事です。分析の企画や設計から、SQLやPythonを用いた集計、最終的にクライアントの意思決定につながる示唆出し(データに基づいた提案)まで一気通貫で行います。

プロジェクトは規模に合わせて、1~3名ほどのデータアナリストがアサインされ、セールスチームとタッグを組んで進めます。私がはじめて担当したプロジェクトは、製薬会社のWebサイトの流入数増加のための分析の改善でした。3~4カ月かかる大きめの案件で、データアナリスト3名とセールス2名のチームで取り組みました。

私が担当したのは、感染症に関するWebサイトのメインテーマに対して「興味のある人がどれくらいいるのか」や「会社がターゲットとしているユーザーは何に関心があるか」を分析しました。たとえば関心の高い人と低い人の差異を分析して、関心が低い人により興味を持ってもらうにはどうすればよいかを考え、最終的には興味を持ってもらうための改善ポイントや、Webサイトに盛り込むコンテンツの提案なども担当していました。

データで解決できる課題はWebサイトの流入数増加以外にもいろいろあります。たとえば、とある企業からの「マーケット拡大をしたい」という依頼に対して、ペルソナを分析して広告やキャンペーンにつなげるようなプロジェクトもあります。また、少し珍しいところでは「新商品を開発したい」という企業がLINEヤフーの検索データを使って一般ユーザーの考えや悩みを把握し、新商品のアイデアにつなげるようなプロジェクトもあります。

橋本さんインタビューカット

1日のスケジュール例

  • 10:00
    勤務開始。スケジュール確認・プロジェクトのデータ分析開始
  • 11:00
    チームの定例会議
  • 12:00
    ランチ
  • 13:00
    データ分析・示唆出し
  • 14:30
    リーダーとの1on1ミーティング
  • 15:00
    データ分析・示唆出し
  • 16:00
    プロジェクトの社内会議。社外クライアントとの会議がある日も。
  • 18:00
    資料作成
  • 19:00
    勤務終了

主に多くの時間を費やしているのはデータ分析や示唆出しです。プロジェクト以外にもおもしろそうな分析案を思いつけば自分で検証することもあります。働き方は入社してからずっとフルリモートになりますが、1on1ミーティングやSlackでのコミュニケーションが円滑で、プロジェクトメンバーへの相談も気軽にでき、オフィスに行かなくても仕事を進めやすい環境なので気に入っています。

仕事を進めるうえで意識していることはなんですか。

2つあります。1つは正確さです。データ分析では正確な結果を出さなければ、クライアントの意思決定が間違った方向に進んでしまうので、慎重にデータを出すことを心がけています。正確な結果を出す必勝法はありませんが、やはりデータに慣れるほど違和感に気づきやすくなるため、まずは経験を積んでいきたいです。いまは先輩に確認したり、レビューをしてもらったりしながら進めています。同様に、分析結果からの示唆出しも偏った見方になっていないかを意識しながら丁寧に見ています。

もう1つはクライアントの課題を一歩踏み込んで考えることです。クライアントから「こういう課題があるから、この分析をしてほしい」というかたちで依頼をされることもありますが、取り組む前にまずそれはクライアントが最優先で解決すべき課題なのかをよく考えるようにしています。場合によっては「本当の課題はこれだから、こちらの分析のほうが役立つかもしれません」と提案をすることもあります。

あとは分析をしていると「あれも言えそう」「これも言えそう」と導き出せることも多くありますが、いつのまにか本来の分析の目的を見失い、「最終的にこれで何が言いたいんだっけ?」という状態に陥ってしまうことがあります。そうならないよう、分析中は定期的に本来の目的に立ち戻るようにしています。

おもしろいこと・難しいことなど働くうえでこれまでに得た感触を教えてください。

やはりデータ分析や示唆出しはおもしろいですね。予想通りの結果が出たときは自分の分析結果に納得でき自信につながりますし、それをデータで裏付けられるのが楽しいです。逆に予想外の結果が出てもデータが持っている情報から新たな気づきや学びを得られます。

難しいのは、予想外の結果が出たときに、それが本当に予想外の結果なのか、自分の集計ミスのせいなのかの区別がつきにくいところですね。出てきたデータの解釈は、「本当にこう言ってよいのか」と判断に悩むことも多いです。あとはクライアントから本当の課題を引き出して、より適したデータ分析を提案するのも難しいところで、これから強化していきたいポイントです。

もともと「データとビジネスの架け橋になりたい」という思いで入社をしましたが、実際に業務のなかで「データとビジネスの架け橋」を実感できることが多く、とてもやりがいがあります。クライアントが漠然と感じている課題は多いので、新たな視点での分析による分析結果から課題の原因となっているファクトを提示できると非常に喜ばれ、分析した甲斐があったと嬉しくなります。提案した内容が必ずしもすべて実行されるわけではありませんが、最終的にクライアントの施策に生かされたり、Webサイトのコンテンツとして追加されたりして、私たちの分析結果がクライアントのビジネスによい影響を及ぼしていると感じる機会は多いです。多くのプロジェクトに取り組み、入社当時に比べて分析スキルも上がったように思います。引き続き、クライアントの立場に立って、最良の分析をする努力を続けていきたいです。

橋本さんインタビューカット

入社して良かったと感じることはなんですか。

もともとデータが好きですが、なかでもいまメインで扱っている検索データはおもしろいですね。人々の興味の推移が見えたり、「こういうことに関心のある人は、ほかにどんな関心があるのだろう?」といった疑問まで分析できたりして、飽きることがありません。検索データ以外にも位置情報データや「Yahoo!知恵袋」のデータなど、分析できるデータがLINEヤフーには膨大にあるので、それらを掛け合わせることで分析の可能性をいくらでも広げていけるのは、入社して一番よかったと思うことです。

周りの先輩たちはデータ分析のスペシャリストばかりで、アドバイスも本当に有益です。OJTも手厚く、いい意味で厳しくないというか、褒めて伸ばしてくれるので、個人として成長するにもとても恵まれている環境ですね。

今後の目標を教えてください。

まずはデータアナリストとしてスペシャリストになりたいです。クライアントから的確に課題を引き出し、自分からも「こんな分析はどうですか?」と積極的に企画を立て、示唆出しから提案まで一気通貫で一人前にできるようになりたいです。そのために今後は分析スキルに加えて、クライアントとのコミュニケーションのスキルも磨いていきたいです。

将来的には、データアナリスト以外の職種も見てみたい願望も少しあります。たとえば、データに基づく企画を考えるなど、0から1を生み出すことにも興味があります。

これからのLINEヤフーに期待することや、楽しみなことはなんですか。

これまではヤフーのデータだけを扱ってきましたが、今後LINEのデータ活用も進んでいきます。LINEのデータは若年層に強く、次の世代に対する分析ができるのは楽しみですね。「Yahoo!検索」のデータと「LINE公式アカウント」のデータを掛け合わせることで、分析の設計方法は無限に広がります。最近は生成AIを活用したプロジェクトもどんどん立ち上がっているので、膨大なLINEヤフーのデータと生成AIを組み合わせた新たな分析手法の開発も楽しみです。

最後にメッセージを。

繰り返しになりますが、LINEヤフーは本当にデータが多様です。特に「Yahoo!検索」のデータや「LINE」のデータはどちらも日本最大級の規模。ほかの会社では触れないようなデータを扱える、データアナリストにとってすばらしい環境です。

働き方も、私はフルリモートですが出社もでき、コミュニケーションは柔軟で円滑。新卒だと「いきなりフルリモートで大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、心配する必要はなく、むしろライフスタイルに合わせた働き方ができると思います。

私はデータアナリストとして入社し、やりたいと思っていた「データとビジネスをつなぐ」ことができています。入社前に思い描いていた仕事のイメージとのギャップもありません。もちろん、仕事なので大変なことやつまずくこともありますが、自分がやりたいことを仕事にできているので、毎日が楽しく充実しています。LINEヤフーなら自分のやりたいことができそうだと思う方と、ぜひ一緒に働きたいですね。

橋本さんインタビューカット

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