角谷 真一郎

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必要な配慮を、 言語化する
勇気が大切

必要な配慮を、
言語化する勇気が大切

スーツを着た男性が微笑んでカメラを見ています。背景には窓と都市の景色が見えます。

角谷 真一郎(すみや しんいちろう)2012年入社
ヤフーに新卒入社し人事として障がい者採用やサポートに携わる。

※この記事は、2022 年に取材・掲載したものを一部修正して再掲載しています。サービス名称や所属は取材当時の内容です。

志望した理由を教えてください。

角谷さんインタビューカット

学生時代、雑誌広告や新聞広告ではリーチできない方に、デジタルマーケティングの手法を使うことでこれまで接点を持つことができなかった人に出会えたり、想定以上の売り上げをあげたりした企業の事例を研究するなかで、お金も権力も持っていない自分のような人間にも力を与えてくれるインターネットの力に感動し、IT企業に絞って就職活動をしていました。

ヤフーとの縁は、就職活動中にスカウトメールをいただいたことがきっかけです。IT企業のなかでも、ヤフーのサービスは特に日本人の生活に根付いているイメージがあったので、自分もそこで働きたい、絶対に行きたいとメールを見た瞬間に思いました。

選考を通じて、そこで会う社員の方がとても魅力的だと感じました。
面接の日、ほかの企業に行くときと同じく夏の暑い時期にビシッとスーツを着ていきましたが、採用担当の方に「上着は脱いでもいいですよ。リラックスして、素のあなたを見せてください」と言われ驚いた覚えがあります。自分をまっすぐに見つめて話を聞いてくださり、表面だけでなく本質を重視してくれる会社だなと思いました。

面接では「若手でも新規事業開発に携われますか」なんて、生意気にも率直に聞いた記憶があります(笑)。いまでも、若手の「これをやってみたい」という熱い気持ちを受け止めてくれる会社だと思います。

現在担当している仕事について教えてください。

人事部門にて、業務を行うなかでの配慮が必要な方30名ほどのサポートを行っています。

たとえば発達障がいがある方、オフィスへの通勤が難しい重い身体障がいがある方、パラアスリートの方など、そういった方々の新規採用や、採用した方が自身の特性を生かせるような業務開拓、業務管理や、日々のケアなどの幅広いサポートを行っています。

ヤフーが発達障がいの方の採用をはじめたのが2016年ですので、そのゼロからの立ち上げにもかかわりました。

角谷さんインタビューカット

もう一つは兼務で、社員の健康を支えることがミッションであるグッドコンディション推進室というチームで、ヘルスキーパーという視覚障がいがあるマッサージ師さんの管理もしています。

なお、私自身も先天性の目網膜式変性症です。 視力検査の一番大きい文字がコンタクトレンズを装着していてもかろうじて見えるかというくらい。また、色の識別や暗い場所では特に見えにくいというところがありますが、音声読み上げソフトや画面拡大機能のあるパソコンを貸与されているので、特に業務のなかで支障を感じることなく、充実した毎日を送れています。

仕事のやりがいや醍醐味、おもしろさは?

業界のフロントランナーとして注目されるなかで仕事をできていることです。

発達障がい者の方やパラアスリートがいきいきと働ける環境づくりに取り組んでいるなかで、メディアの取材を受けたり、政府や他社から「お手本にしたい」と声をかけてもらえることもあり、緊張感を持ちつつもやりがいを感じながら仕事ができています。

自分の仕事が、社内にとどまらず社会に対してインパクトを与えていることに、誇りとやりがいを感じています。

よく利用している、あって助かる会社の制度を教えてください。

角谷さんインタビューカット

リモートワーク制度である「どこでもオフィス」です。 コロナ前から導入していた制度で、コロナ禍になるまでは月に5日までという利用日数の制限がありましたが、その制限を廃止し、無制限でリモートワークを可能にしたうえ、「フルフレックス制度」を導入するなど、社員がより柔軟な働き方を実現できる環境が整ったと思います。 また、同じタイミングでオフィスの所在地で居住地を決めるという制約から開放されました。純粋にどこに誰と住みたいのかを軸に考え、働けることは私自身にとってはとても幸せですね。

私の地元は新潟県の湯沢町なのですが、大学時代に父が亡くなり、家業の民宿を手伝わなければならない境遇にあったため、以前は新幹線でオフィスに通うスタイルで勤務していました。しかし今は日本国内であればどこにでも住むことができるようにようになったので、リモートワークをしながら、週末は民宿の運営を手伝うスタイルで働けています。

オフィスに出社するのは月1回くらいなので、大好きな故郷の越後湯沢で仕事ができる点も、何にも変えがたい幸せですね。

もうひとつうれしい制度は、ノーマライゼーション休暇です。これは障がいのある社員が年6日間の休暇が取れるという制度です。通院日などに使えるので、通常の有給休暇を純粋なリフレッシュのために使え、心身の健康のバランスを保ちながら仕事ができています。

ヤフーではこれらの制度も時代に合わせ段階的に形を変えてきました。今日の形も社内からの声が反映されてきた結果です。制度をつくる人事部も変化をいとわない。いまの状態を100点だと思わず、課題があったら解決していこうと前向きな思いを持っているところが良いところだと思います。

1日のスケジュール例

  • 8:45
    勤務開始
    メールやSlackなどを確認します。
  • 9:00
    チームのミーティング
    伝達事項や1日のタスクを確認します。
  • 9:30
    チームに所属するメンバーの朝会
    各メンバーの体調を確認し、連絡事項を共有します。雑談の時間も積極的に設けるようにしています。
  • 10:00
    資料作成など
  • 11:00
    アスリート運営ミーティング
    海外遠征の準備や予算のやりくりなどについて、関係者と相談します。
  • 11:30
    チーム運営を行うスタッフ同士でミーティング
  • 12:00
    ランチ
  • 13:00
    作業時間
    午前に行った各ミーティングであがった課題を整理し、関係部署との連絡・調整や、資料作成を行います。
  • 15:00
    チーム運営を行うスタッフ同士でミーティング
    チーム運営上の課題を洗い出し、解決に向けた相談を行います。
  • 16:00
    チームメンバーからの相談を受ける時間
    業務の相談はもちろん、雑談に花を咲かせることも。
  • 17:00
    資料作成など
  • 17:45
    勤務終了
    体調管理なども考えて就業時間に収まるように仕事を進め、プライベートときっちり分けるようにしています。

業務を行ううえで、障がいがあることが課題となる場面はありますか?

特にありません。課題はあるのかもしれませんが、課題と思っていないというのが正しいかもしれません。どんなことでも解決手段を考えてクリアにしてきたので、現状自分にとっての課題と感じる点はないです。

たとえば業務を進めるなかでは、会議室のモニターが見えづらいといったシーンがあります。そういう場合には資料を送ってもらう、一番前に座らせてもらうなど、自分の希望を声に出しています。すると皆、すぐに適した対応をしてもらえるんです。

角谷さんインタビューカット

やはり、一番は仲間の理解だと思います。 当たり前に多様性を受け入れる懐の深さが根付いていると感じています。

学生や障がいがある方へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

障がいを持っている方との面接では、「こういう障がいがありますが大丈夫ですか?」という質問をよくもらいます。確かに気になりますよね。

会社としてもちろん障がいの程度などにより適切な配慮をしますので、選考ではぜひご自身が望むことを言語化して伝えてほしいですね。 自分がどんな助けがほしいのか言語化する勇気をもってください。 言語化さえできれば必ず必要な配慮をしてくれます。

課題を解決する力や、こうしたい、こうしてほしいと思ったときに声をあげる力は大切だと思います。 しかしその前段階として、こうありたいと願うには、未来を思い描く力が大事なのではと思います。こんな未来があったらいいなとワクワクする力ですね。未来を想像するとおのずと今ある課題が見えてくると思います。

「妄想でもいいので、こうありたいという夢を持つこと」。それは、社会に出ていくうえでのエネルギーになると思います。 そして、どんなことでも「自分には無理だ」と思わないこと。「なぜできないのか」ではなく「どうやったら実現できるのだろう」と考えてアクションすれば、それを受け止めてサポートする土台が、LINEヤフーにはあります。 ぜひ自分の可能性を小さくせず、思い切り未来にワクワクして飛び込んでほしいです。

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