浜田 真成

engineer

オープンで自由なWeb開発
が自分の天職。全社的な開発
者体験の向上をめざして。

オープンで自由なWeb開発が自分の天職。
全社的な開発者体験の向上をめざして。

白いシャツを着た男性が、カラフルな椅子とテーブルが並ぶ室内でカメラに向かって立っています。背景には個別のブースと観葉植物が見えます。

浜田 真成(はまだ まさなり)2015年入社
新卒でエンジニアとしてヤフーに入社後、「GYAO!」に配属され、主にフロントエンド領域の開発に携わる。2020年からはCTO室を兼務し、全社的なサービスのパフォーマンス改善に取り組む。2023年からは「Yahoo! JAPAN」のトップページの開発にも従事している。

※本記事は2023年7月に取材したものです。サービス名称や所属は取材当時の内容です。

自己紹介をお願いします。

浜田真成です。2015年にエンジニアとしてヤフーに入社しました。学生時代はデザイン学部に所属しており、当時は本やポスターのデザインを行っていましたが、Webデザインを経験するうちにWeb開発にも興味が湧いて情報系へ方針を変え、大学院を修了しました。Webの世界に興味をもったのは、その自由な雰囲気です。技術仕様はW3Cでオープンに議論されますし、OSS開発を通して複数人の叡智で技術が進化していく過程も好きです。新しい技術が出てくるとわくわくしますね。

就職活動をしているときはものづくりができる企業を中心に、何か人の役に立つおもしろい仕事がしたいと考えて選考を進めました。ヤフーは生活に根付いた幅広いサービスを展開していたので、自分がやりたいことをできそうだと思って志望しました。

入社後は「GYAO!」(2023年にサービス終了)に配属され、プレイヤーの刷新やアプリのリニューアルなど、フロントエンドを中心に幅広く担当しました。その後、映像領域の開発リードとして、Yahoo!映画や、Yahoo!テレビの刷新を経験。その後、ほかのサービスにも影響力を出していきたいと考えるようになり、自分からの希望でCTO室を兼務、全社的なサービスのパフォーマンス改善にも取り組むようになりました。

CTO室での成果が評価され、特定の分野で突出した知識とスキルを持っているエンジニア・デザイナーが任命される社内制度「黒帯制度」で、第11/12代Webフロントエンドの黒帯に選出されました。2023年には「GYAO!」がサービスクローズし、新たに 「Yahoo! JAPAN」のトップページの開発にも参画しました。現在も引き続き、全社のフロントエンド領域の開発体験の向上と、技術スタンダードの向上を目指して活動しています。

浜田さんインタビューカット

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

CTO室で実施しているのは、全社のパフォーマンス改善です。2021年にGoogleが「Core Web Vitalsが検索結果の表示順位にも影響する指標となる」と発表したことで、Webサイトの表示速度改善に注力する企業は増えていますが、これはヤフーも例外ではありません。最近では、BFCache(バックフォワードキャッシュ)の有効化率を上げる取り組みを実施したところ、「Yahoo!ニュース」での検証においては特定の端末で広告売上が9%も向上しました。取り組みはヤフーのテックブログでも紹介 していますので興味のある方はぜひ記事もご覧ください。また、この成果はGoogleのWebサイトweb.dev でも紹介されました。

こうしたパフォーマンス改善に向けて、ボトルネックになっていそうなところをひとつずつ洗い出して地道に改善していくのが日々の業務です。ただ、ヤフーの提供サービスは約100にものぼり、パフォーマンス改善をしたいと思っても、そもそも分析できる環境がないサービスもあります。そのような場合は、分析ができるスクリプトやプラグインを開発するところから行います。

「Yahoo! JAPAN」チームでは、コードを書いて開発するというより、技術的な相談に乗りながらエンジニアをサポートする立ち位置にいます。いまは新しい技術に挑戦しようとしており、技術調査やメンバーとのディスカッションを重ねながら全体を取りまとめている最中です。社内からもよく、どう技術キャッチアップしているのかを聞かれることがありますが、こうした最新技術はSNSや各ブラウザのディスカッションフォーラムなどから得ることが多いですね。

浜田さんインタビューカット

1日のスケジュール例

  • 9:30
    勤務開始
  • 11:00
    朝会
  • 11:30
    CTO室 会議
  • 12:00
    ランチ
  • 13:00
    技術定例
  • 14:00
    開発作業
  • 16:00
    アーキテクチャ検討会
  • 17:00
    開発作業
  • 19:00
    勤務終了

全社的なパフォーマンス改善にせよ、「Yahoo! JAPAN」の開発にせよ、ステークホルダーが多いので、打ち合わせのなかで認識を合わせながら技術の方向性を決め、それをもとに企画を推進していきます。以前は技術的な難しさに直面することが多くありましたが、最近はどう調整してスムーズに進めるか、組織の課題に向き合うことが増えました。

仕事を進めるうえで、意識していることはなんですか。

外部への技術発信の機会を多く持つようにしています。定期的なテックブログの執筆や、PWA NightTech-Verse など、社内外のイベントに登壇することもあります。それによって、自分がいまやっている仕事が対外的に発表できるような形でしっかり成果を出せているかを確認できます。登壇は準備も大変ですが、発表によって頭の中が整理されますし、注目される機会も増えます。最初のうちはLT(ライトニングトーク)会に自分から応募していましたが、最近は声をかけてもらいイベントに登壇する機会も増えました。さらに登壇をきっかけに本の執筆依頼などもあり、エンジニアとしてのキャリアに幅を出すことができています。

私自身、任された仕事をこなしているだけではモチベーションが上がりません。自分が興味のある分野で成長しながら仕事をしていきたいと思っているので、そういう環境に身を置けているかどうかは常に意識しています。

入社してから印象に残っている仕事やプロジェクトについて教えてください。

たくさんあって迷いますが、やはり2020年から現在まで継続している全社パフォーマンス改善プロジェクトでしょうか。全社横断の一大プロジェクトを任され、一定の成果も出せており、まさに自分が興味のある分野で成長しながら仕事ができていると感じます。

プロジェクトが目指しているのは一時的な改善ではなく、改善を文化として根付かせることですが、少しずつ近づけているように思います。全社的なパフォーマンスの改善をするために、一般的な施策を広く伝え、それを元に各サービスで取り組んでもらうアプローチもあると思いますが、それだけだとなかなか進捗は得られません。そこでやり方を工夫しました。

具体的には、まずはプロジェクト側で各サービスをソースコードレベルで分析してボトルネックを見つけて施策を考えます。それに優先順位をつけて費用対効果が高い施策や、パフォーマンスが上がる施策を集中的に提案するようにしたのです。一例ですが、初期読み込みが重いサービスには初期画面のモジュールや分析関連のスクリプトの遅延読み込みなどを提案しました。また、画像が重要なサービスには画像を先に読み込ませてデバイス別に画像サイズを最適化する手法を提案するなど、各サービスに寄り添った内容にしました。するとサービス側でも行動を起こしやすくなったようで、少しずつ成果が見えてきました。

このプロジェクトでは、パフォーマンスのボトルネックをどう解決するかを考える技術スキルも向上しますし、組織を横断してどうプロジェクトを円滑に推進するかの点でも学びが多いと感じます。

浜田さんインタビューカット

LINEヤフーでエンジニア職として働く価値や得られる経験を教えてください。

生活に根差したサービスを数多く展開しているので、ユーザーの役に立つ開発ができるのはエンジニアにとっても大きな価値だと思います。開発もトップダウンではなく、フラットに議論する文化があり、さきほど例として挙げたBFCache有効化など新しい取り組みには前向きです。日本有数のアクセス数を誇るサイトで成果を出せるのは、エンジニアにとっても大きなやりがいを感じられるはずです。

もちろん、大規模なシステムを自社で保有していると、新たな技術があってもすぐに飛びつくわけにはいかず、使用には慎重な検討が必要になることもあります。しかし、そうした制約すらチャレンジングな課題だととらえ、前向きに向き合っている人が多い気がしますね。やり方さえ工夫すれば、どんどん新しいものを取り入れていくことはできますし、それも含めてLINEヤフーならではの経験ができると思います。

エンジニア職に求められるスキルや素養はどのようなものがありますか。

私が周りを見て優れたエンジニアだと思うのは、自分から課題を探して解決しにいく人たちです。日々業務をしていると、「ここは課題だな」「あとで直さないと」と思うところは本当に山ほどあります。それを「今回の仕事の範囲じゃないから、やらなくていいか」と放っておくような仕事の仕方をしていると、任されたことしかできない人になってしまいます。そうではなく、自ら課題を見つけ、目標を設定し、それに向けて率先して動ける人が、エンジニアとしてもどんどん伸びていくだろうと思います。

技術スキルとしては、一般的なプログラミングを何かひとつ深く理解していれば、入社後に問題なくほかの言語に移ることもできると思います。Web開発をやりたいのであれば、WebブラウザやWeb APIへの一定の理解があると、より楽しくなるはずですし、仕事も進めやすいと思います。

これからのLINEヤフーに期待することや、楽しみなことはなんですか。

これまでもLINEとヤフーが合同で開催した技術カンファレンスである「Tech-Verse」 のようなイベントでLINEのエンジニアとやりとりをする機会があり、LINEの技術スタックにはおもしろそうなものがたくさんあると感じていました。今後、LINEヤフーとしてどんな新しい技術を使って開発者体験を向上させられるかは、楽しみでもあり、自分が率先して取り組んでいかなければならないことだとも思っています。開発文化の違いもありますが、お互いの良いところをマージしながら、より良い開発環境をつくっていきたいです。

浜田さんインタビューカット

今後の目標を教えてください。

仕事とは、周りからの信頼を得ていくことで、どんどん大きなプロジェクトを任されるようになっていくと思います。Webフロントエンドの黒帯に任命されたことで、ヤフー社内ではある程度認められてきたとは思いますが、次は社外や世間など、より広範囲に信頼を得るようなエンジニアになっていきたいと思います。世間を見渡せば大きな成果を出しているエンジニアはたくさんいます。私もより高みを目指し、インパクトを与える業務をしていきたいと思っています。

最後にメッセージを。

Webの世界が好きな気持ちは学生時代から変わっていません。私の場合は、いろいろな仕事を経験して、直接的に人の役に立つプロダクトを開発できることが合っているように感じます。たくさんの人が利用し、自由に議論ができるWebの世界で、ユーザーに対して価値を届けられる仕事は本当におもしろいと思っています。ぜひ、LINEヤフーで一緒に挑戦しましょう。

浜田さん

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