宗像 亮

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大規模な検索サービスで、さ
まざまな分野の開発に取り組
めるからおもしろい。

大規模な検索サービスで、
さまざまな分野の開発に取り組めるからおもしろい。

白いシャツを着た眼鏡の男性が、明るい廊下で腕を組んでカメラに向かっています。背景にはガラスのドアがあります。

宗像 亮(むなかた りょう) 2008年入社
ヤフーにエンジニアとして新卒入社後、検索部門に配属となり、フロントエンドからバックエンドまで各種検索関連システムの開発に広く携わる。2015年からは開発リーダーとして「Yahoo!検索」のフロントエンド開発部門を担当し、2019年に部長。

※本記事は2023年7月に取材したものです。サービス名称や所属は取材当時の内容です。

自己紹介をお願いします。

宗像亮です。「Yahoo!検索」のフロントエンドを中心に検索関連サービスやアプリを開発する部門の部長を務めています。ヤフーには2008年に新卒入社しました。

大学はネットワーク系の学科で、当時自分の周りでは就職先としてBtoB企業が人気でしたが、個人的にBtoCサービスを扱う企業、特にユーザーに価値を直接届けられるインターネットサービスの開発に興味があり、当時からよく利用していたヤフーを志望し、入社しました。

入社後は検索部門に配属されました。「Yahoo!検索」が真っ先に思い浮かぶと思いますが、それ以外にもヤフーの検索関連サービスは非常に多く、私が携わったものだけでも、ディレクトリ型検索エンジンの「Yahoo!カテゴリ」(2018年にサービス終了)をはじめとして複数のサービスでフロントエンドからバックエンドまで幅広く開発に携わりました。

2015年からは開発リーダーとして「Yahoo!検索」のフロントエンドを開発するチームを担当し、2019年からそのチームが所属する開発部門の部長を務めています。「Yahoo!検索」には、オーガニックの検索結果以外に、入力されたキーワードに対するヤフー独自の回答を表示するダイレクト検索など、多種多様な機能があり、それら全般の開発や改善に取り組んでいます。

宗像さんインタビューカット

現在担当している主な業務内容や具体的な流れについて教えてください。

部門長として見ているチームは7つあり、全体で40名ほどのメンバーがいます。各チームが「Yahoo!検索」のフロントエンドをはじめとして、複数の検索関連サービス、システムの開発・運用を担当しています。

私自身は開発責任者として技術マネジメントや開発体制の構築などを行います。たとえば、技術マネジメントであれば全社レベルで決まった技術方針を部門やチームに最適なかたちで適用するかを検討し、必要があれば事前に技術調査もします。開発体制については最近であれば常に変化するプロダクト要求に柔軟に対応するためにスクラム開発手法の採用も進めています。

検索部門は規模が大きいので、領域ごとに部門がわかれており、週に1回は各部門の開発責任者と開発方針や技術的な課題についてディスカッションしています。また、部門内の各プロジェクトの会議に直接参加して課題を吸い上げたり、社内外のステークホルダーとの調整や交渉を行なったり、相手や内容は多岐にわたります。

仕事を進めるうえで、意識していることはなんですか。

コミュニケーションを大切にすることです。私の部門では、基本的にリモートワークが中心のため、日々の業務もオンラインコミュニケーションが中心。Slackのような文字だけのコミュニケーションに加え、Zoomなどを使った顔の見えるコミュニケーションの場もできるだけ設け、認識の齟齬なく、正確な意思疎通ができるよう心がけています。

定例会議や朝会はチームやプロジェクトごとに実施していますが、ほかに私個人としてチームリーダーとの毎週の1on1、期に一度は部門のメンバー全員との1on1をしています。やはり直接メンバーと話すと目線が変わるため、気づきも多いですね。また、部門内での技術レビューや相談は随時受けており、メンバーから直接相談をもらう機会も多いです。マネジメントスキルの向上や共通認識の醸成を目的として、チームリーダーと定期的に勉強会をすることもあります。

宗像さんインタビューカット

入社してから印象に残っている仕事やプロジェクトについて教えてください。

2017年から技術基盤の刷新に取り組み、3年以上の時間をかけて「 Yahoo!検索」のフロントエンドのシステムを完全にリニューアルしました。技術スタックをPHPベースのものからNode.js、TypeScript、Reactといったモダンなフロントエンド開発が可能なものに切り替え、実行基盤もKubernetesベースのプライベートクラウド環境に載せ替えました。すでに10年以上使っていたシステムで技術的負債がかなりたまっており、モダンな技術を取り入れて常に技術をアップデートできるようにしたのです。

システム切り替えのなかでは数えきれないほどたくさんの問題が発生しました。原因の解明に何日もかかったようなものもあり、毎日遅くまでメンバーとディスカッションを重ねてさまざまな問題解決のアプローチを試したことが思い出されます。大きなプレッシャーもありましたが、最終的にこれらも問題を解決して難局を乗り越えたことで自信が付きましたね。

無事リプレイスが完了したときは、大きな達成感を得られました。また、周囲のエンジニアや他職種の人たちと一緒に取り組んだプロジェクトだったので、多くのメンバーと力を合わせる大切さも再認識しました。

LINEヤフーでエンジニア職として働く価値や得られる経験を教えてください。

LINEとヤフーがひとつの会社になることで、より大きなサービス、膨大なトラフィック数になっていくはずです。ユーザー与えるインパクトが非常に大きい点はエンジニアとしての一番のやりがいではないでしょうか。システムの規模が大きいことから派生して得られる経験は多いと感じています。

また、広くいろいろなことにチャレンジできる点も魅力です。私の部門だけでも、フロントエンドからバックエンド、スマートフォンアプリの開発まで幅広い開発の経験ができます。また、プロダクトをどう改善していくかを考える企画・検討に参加したり、データから分析を行うような業務に関わったりすることもあります。ただ開発するだけではなく、あらゆる視点から多くのことに携われる会社だと思います。

LINEとヤフーは技術スタックやこれまで培ってきた開発文化も違うため、ひとつの会社になることで新しい刺激も増えると同時に、実際に新しいものを生み出す動きも一気に加速し、ますますおもしろくなると思います。

宗像さんインタビューカット

エンジニア職に求められるスキルや素養はどのようなものがありますか。

自分の仕事の領域を定めず、枠を積極的に飛び越えて、幅広い領域と関わりながら活躍できる人を求めています。決められた開発領域だけではなく、周囲がやっていることに関心を持ち、場合によっては積極的に関与してほしいですね。検索はシステムの範囲が広く、フロントエンドエンジニアであっても、バックエンドやプラットフォームとのコミュニケーションやシステム全体の理解は不可欠。そのためには広い視野を持ち、全体を見渡して考える力も必要です。

問題を解決する力も重要です。たとえば新しい技術を導入するような場面では原因不明のエラーやバグなど一見解決困難な問題に直面することも当然あるでしょう。解決には論理的思考のようなものも大事かもしれませんが、普段からシステムやコードに対して疑問を持ち、なぜそうなっているのかを常に意識することが必要だと思っています。

これからのLINEヤフーに期待することや、楽しみなことはなんですか。

2つの会社の文化や技術が融合して、会社としては1+1=2以上の成果を出していけると思います。エンジニアにとってもより刺激的な環境になり、プロダクトやシステムをさらに大きく成長させられるでしょう。LINEサービスとの連携も加速し、より多くのアセットを利用できるようになることで検索としての回答の質もより高まっていくと思います。

宗像さんインタビューカット

今後の目標を教えてください。

部門長の立場になり、システムや事業全体を広く見られるようになりましたが、自分ができることの幅はまだまだ広げていきたいですね。今後はLINEの文化や技術から学ぶことも多くあると思いますし、より良い組織やシステムの構築にもチャレンジしていきたいです。

最後にメッセージを。

検索結果は入力された検索キーワードによって変化します。同じキーワードでも時間の経過によって内容は変化しますし、人や場所などによって最適化されるケースもあり、表示されるパターンは実質的に無限になります。しかし、アプリケーションの画面として考えると検索結果という1種類の画面があるだけなのです。

私たちはこの一つの画面でベストな結果を返すことを追求し続けています。私自身、入社以来ずっと検索に携わっていますが、まだまだやれることが多く飽きることがありません。LINEヤフーではそんな検索サービスの開発を非常に大きな規模で体験できる数少ない環境です。エンジニアにとっては非常におもしろい環境だと思いますよ。

宗像さん

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