山本 結

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サービスの垣根を越え、業界
全体に良い影響を与えたい。
「届ける」ために試行錯誤し
、メディアの可能性を広げる

サービスの垣根を越え、業界全体に良い影響を与えたい。
「届ける」ために試行錯誤し、メディアの可能性を広げる。

白い服を着た女性が、明るい室内でカメラに向かって微笑んでいます。背景には赤い家具と植物があります。

山本 結(やまもと ゆい)2020年入社
LINEに新卒入社後、「LINE NEWS」のプロダクトマネージャーとして、フロントエンドからバックエンドまで幅広く案件を担当。機能改善、新規施策の検討、推進に携わる。

※本記事は2023年7月に取材したものです。サービス名称や所属は取材当時の内容です。

自己紹介をお願いします。

2020年に新卒で、LINEの企画職として入社した山本結です。プロダクトマネージャーとして「LINE NEWS」を担当しています。

学生時代からジャーナリストや記者に憧れていたこともあり、就職活動では新聞社やテレビ局などの媒体社を第一志望として考えていました。さまざまな場所で現実を見て、それを自分の国の人たちに届けるミッションを背負う彼らが純粋にかっこよかったんです。その気持ちは大学時代に旅行やインターンで何度も海外に行くなかで高まり、途中でジャーナリズム専攻に転向して1年間アメリカに留学もしました。

当時のメディア業界は、採用の過程でどの会社と話していても「記事が読まれない」「番組が見られない」などの課題があがってくる状況でした。そんななかで「自分はどうやって情報を得ているか」を考えた結果、意識するようになったのが「LINE NEWS」だったんです。その後LINEの採用選考を受けていくなかで、現在の上司にあたる方と、情報流通の仕組みや環境づくりの可能性について話が広がり、実際に自分が働いている姿まで想像できたことが決め手となり、LINEへの入社を決めました。

山本結さんインタビューカット

現在担当している主な業務内容について教えてください。

主に「情報の届け方を最適化する仕事」と「情報を届ける人をサポートする仕事」の2軸の業務に携わっています。前者としては記事のUI/UXの改善や、メディア業界全体に良いインパクトを与えられるような新しいサービスや施策の提案がメインとなります。後者としては、媒体社やLINE社内の編集者が記事を入稿する際の管理画面の機能改善やメンテナンスなどを行っています。

前者の業務として今まさに取り組んでいるのが「LINEアカウントメディア2.0(以下、AM2.0)」です。LINEアカウントメディアとは、媒体社が持つ「LINE公式アカウント」を通してフォローしているユーザーにニュースが届く仕組みのこと。このプラットフォームをさらに発展させたものをAM2.0とし、その構想を進めています。仕様書作成から体験設計まで幅広く携わっており、現在はテスト段階として実際にメディアの方に使ってもらい、フィードバックをもらっているところです。

山本結さんインタビューカット

1日のスケジュール例

  • 10:00
    勤務開始。各ステークホルダーと担当プロジェクトの会議
  • 11:00
    チーム内のディスカッション
  • 12:00
    ランチ
  • 13:00
    定例会議
  • 14:00
    仕様書作成
  • 15:00
    社外メンバーへの企画説明
  • 16:00
    新規企画の検討
  • 17:00
    担当プロジェクトの分析
  • 19:00
    勤務終了

入社してから印象に残っている仕事やプロジェクトについて教えてください。

入社して初めて、提案した企画を担当・リードした「LINE NEWS」上の「選挙報道」は、強く印象に残っています。もともと「ユーザーは選挙に関心が低いのでは…」というイメージが先行していたなかで、自分のなかには「わかりやすく伝えることができれば、ユーザーは選挙のニュースも見てくれるのではないか」という仮説があったんです。上司もこの挑戦を前向きに受け止めてくれて、意見もまとまり、実施にいたりました。

正直初回は思うように数字が伸びませんでしたが、初回の結果を振り返り、分析を行いながら臨んだ2回目の挑戦では若い世代へのリーチも改善され、数字も伸びてきています。今後、LINEヤフーとしてさらに進化させることができそうで、とても期待しています。

仕事を進めるうえで意識していることはなんですか。

ひとつは「いろいろな視点に立って考える」こと。ユーザー視点はもちろん、ジャーナリズムを学んだ身としての視点も持っていますし、エンジニアやデザイナー、セールスなど、仕事で関わるあらゆる立場の人の視点にも立って考えてみるようにしています。

また、立場や職種が変わると視点だけでなく使う言葉も変わるので、相手に合わせた言葉を使いながらコミュニケーションを取ることも心がけています。以前はなかなかうまくできず、伝書鳩のようにただ間を行き来しているだけ…ということもありました。でもそれにより齟齬が生まれてしまった失敗の経験を経て、徐々に聞いたことを自分の視点で咀嚼して「こういうことで合っていますか?」と確認しながらすり合わせていくようになりました。改めて、多くのステークホルダーときちんと会話できるようになってきたのではないかと思っています。

相手に何かを伝える際には、当たり前のことではありますが「ファクトを集め、情報としてまとめ、わかりやすく伝える」ことも意識しています。相手が誰かによって集めるべきファクトが異なるので、情報を集める際にもやはり「いろいろな視点に立って考える」ことが重要になります。

これらは「意識していること」ではありますが、いろいろな人の意見を聞くのは純粋におもしろいし、好きなんです。一部の人たちの意見だけで物事が進んでしまうことがないように、いろいろな人が発言できる環境をつくることを心がけていきたいです。

もうひとつ意識してきたのが、丁寧に課題を定義し施策に落とし込むことです。

たとえば、テーマごとに4記事をまとめて1日2回配信する「LINE NEWS Select」をリリースした後は、中長期的にあらゆる方向からサービスの経過を追い続けることでいくつか課題が見えてきました。売り上げを伸ばす目的を前提としたときに、記事フォーマット、フォローの導線、訴求の方法など、それぞれの課題と向き合い、改善策を模索しているところです。

こうしてさまざまな課題を見つけ、解決に向けてプロジェクトを進めていくうちに、どんどん知識やできることが増えていくのはとてもおもしろいですね。ひとつのプロジェクトが終わるころにはその領域のエキスパートになっているぐらいに吸収できるよう、常に意識しています。

山本結さんインタビューカット

入社してから自分の成長を感じるポイントはどんなところですか。

もともとは数字に苦手意識を持っていました。数字を意識することは企画の大前提ではありますが、どちらかというと「これをやるべきだ」という意識が先行するタイプだったんです。入社前からいちユーザーとして「LINE NEWS」に触れていたので、「ここはもっと良くできるのに」と感じる部分もあって…。たとえば、「「LINE」というプラットフォームのなかにあってたくさんの人が見るメディアなのだから、エンタメ以外の情報ももっと配信したほうがいいのではないか」など、好きだからこそ課題を感じる部分はあって、そういった自分自身の課題感を起点に「やるべきだ」と推進するタイプなんです。

もちろんそのマインドは今でも大切にしていますが、施策を進めるにあたって目標数値が設定されたり、数字の向上を目的とした施策も担当したりするようになったこともあり、これまで以上に数字を意識するようになってきたと思います。

ただ、やはりメディアはとても難しいものです。PVや売上などの数字も大切な指標ですが、そればかりを追いかけていては「ユーザーとして使いたくないメディア」になってしまいますし、「なんでもいいからユーザーに記事を配信しよう」というようなあり方では、自分が目指している姿ともかけ離れてしまいます。

それを防ぐためにやっているのが、モックアップをつくったら1日寝かせて「ユーザーとしてどうか」の視点で見ること。作成したものは上司や同僚にも頻繁に見せ、実際に意見を聞きながら、「これだったら使わない」など率直な意見をもらうようにしています。

ほかのメディアもきっと、いろいろなやり方を模索しているところだと思います。新しい見せ方やデータの集め方、データジャーナリズムなど、他社の挑戦からも刺激をもらっています。私自身も、担当するプロジェクトや施策が及ぼす影響をサービス内だけにとどめず、サービスの垣根を越えて業界の方々みんなに魅力的に感じてもらえるように、未来を見てわくわくする気持ちを大切にしていきたいですね。

入社して良かったと感じることはなんですか。

関わる人がみんな魅力的で、相談しやすい雰囲気が良いところだと思います。開発からデザイン、編集まで社内でワンチームで取り組めるので、立場はそれぞれ異なるものの、「LINE NEWS」全体で、同じゴールを目指してディスカッションできる環境です。この環境のおかげで私自身もそういったスタンスが身についたのだと思います。

また、どんどん打席に立たせてくれるのも特徴です。入社当初から「草野球選手がメジャーリーグのピッチに急に立たされる」といった感じで、とにかく任されるんです(笑)。私自身も何も分からない状態で打席に立ち、周囲に迷惑をかけたこともたくさんありましたが、やっぱり「実際にやってみる」ことはとても大切です。座学よりも早く身に付きますし、本当に挑戦しやすい環境だと思います。

そんな環境だからこそ、「私が何か意見しても変わらないだろうな…」と思うようなことが一切なく、どんなことにも可能性を感じられているのかもしれません。みんな前向きに話を聞いてチャンスをくれるので、意見してみたり提案してみたりするモチベーションが生まれてきます。そこから思い入れのある企画がたくさん生まれ、それらを実現できて、さらには自分自身も成長できたのは、この環境があってこそだと思います。

これからのLINEヤフーに期待することや、楽しみなことはなんですか。

ニュースをユーザーに届けるサービスとして「Yahoo!ニュース」は大先輩です。これまでの経験からいろいろなことを学び、吸収していきたいと思っています。

実際に、選挙報道についてYahoo!ニュースの選挙担当の方々と、ニュースプラットフォームが創る未来の選挙報道についてディスカッションを重ねています。「Yahoo!ニュース」のように何十年も選挙報道をしてきたWebメディアは多くないので、たくさんの刺激を受けています。

おもしろいのは、同じニュースプラットフォームではありますが、「LINE NEWS」と「Yahoo!ニュース」では強みがまったく異なるということ。「Yahoo!ニュース」は歴史があるからこそコンテンツ量も豊富ですし、さまざまなメディアとも連携しているので、難易度の高い全国的な選挙報道にも対応できる体制があります。一方で、「LINE NEWS」はまだまだ選挙報道における歴史は浅く影響力にも課題を感じていますが、「LINE」上からユーザーへ届ける仕組みが強みでもあります。今後、両者で連携できたらより良い形で選挙報道が実現できるはずです。

選挙以外に災害報道に関しても「Yahoo!ニュース」はプラットフォームとしてとても強いので、そういった部分でもぜひ連携していきたいですね。また、今後「LINE」にとってより重要になっていく「検索」の観点でも、大きな相乗効果が期待できるのではないかと思います。

山本結さんインタビューカット

今後の目標について教えてください。

「LINE NEWS」に数年携わってきて、ニュースを届けるにもいろいろなやり方があるのだと強く感じています。パーソナライズしてレコメンド型で届ける方法や、チャットツールで記者とユーザーとがつながって届ける方法、データジャーナリズムのような新しいコンテンツの形で届ける方法もあります。今はそういったさまざまなやり方を身に着けているところなので、まずは実践して反応を見てみたいですね。

私自身のキャリアで言えば、思い描いていた業界の理想像に近づけようとLINEで試行錯誤してきて、多くのことが見えてきたところです。「おもしろい」と思う気持ちは変わらないので、そのわくわくを今後も追求していきたいですね。担当するプロジェクトやサービスだけに閉じずに、業界全体やそこに携わるすべての人にとって良い影響を生み出せるように視座をあげて、これからも前に進んでいきたいです。

最後にメッセージを。

入社してからこれまでを振り返ると、大変なこともたくさんありましたが、常におもしろいことばかりでわくわくしていました。そういう場所で働けているのはありがたいことだと思っています。「LINE NEWS」というプラットフォームをつくっていくことは、どこか未来をつくっているかのような感覚がありますし、それはきっと「LINE NEWS」だけに限らず、業界や社会全体に影響をもたらすことにつながっていると思います。新しいものを生み出すために試行錯誤する楽しさを感じながら働くには、とてもおすすめの環境です。ぜひ興味があれば挑戦してみてください。

山本結さんインタビューカット

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