「老若男女さまざまな人の生
活を支えるアプリ」を、LI
NEヤフーでならば開発でき
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「老若男女さまざまな人の生活を支えるアプリ」を、
LINEヤフーでならば開発できる。
平賀 郁子(ひらが いくこ)2020年入社
LINEに新卒入社後、「LINE LIVE」のサーバーサイドエンジニアを経て、2023年より「LINEギフト」のサーバーサイドエンジニアとして勤務。
※本記事は2023年7月に取材したものです。サービス名称や所属は取材当時の内容です。
2020年にLINEに新卒として入社した平賀郁子です。「LINEギフト」のサーバーサイドエンジニアとして働いています。学生時代は理学部の情報科学科で、数学やプログラミングの基礎を勉強しました。その後進学した大学院では、Fortranというプログラミング言語を使用して、流体力学のシミュレーションを用いた研究に取り組みました。また、それとは別に、アルバイトや個人開発でアプリをつくっていました。
進路を決める時期に研究に関連する会社かWeb開発を行う会社か迷いましたが、アプリ開発の「世の中の役に立っていることがすぐにわかる」「ユーザーから直接的にフィードバックをもらえる」といった点に魅力を感じ、最終的にWeb開発を行う会社への就職を選びました。当時取り組んでいた個人開発でも、自分のつくったアプリをユーザーが使ってくれていることを目の当たりにして、大きなモチベーションにつながっていました。
就職活動で重視した点はいくつかあります。まずは規模の大きなアプリを扱えること。小規模なアプリなら自分でつくればいいので、企業に所属しなければ携われないようなアプリの開発・運用に携わりたいと思いました。そして、自分のつくったもので人々の生活を豊かにできるアプリが良いと考えました。それらの条件に、LINEは合致していたんです。
入社前は内定者アルバイトとして「LINE LIVE」(※2023年3月にサービス終了)のiOSアプリを開発していました。社員になったタイミングで、引き続き「LINE LIVE」に携わりつつサーバーサイドエンジニアに転身しました。
そのころ、部署内でサーバーサイドエンジニアが足りておらず、上長が「未経験だけれど、サーバーサイドに挑戦してみるのはどうですか」と提案してくれました。iOSエンジニアとして内定をもらっていましたが、そこから新卒入社後、研修期間中にサーバーサイドについて学び、実務未経験でサーバーサイドエンジニアになったんです。珍しいケースではありますが、こういったチャレンジを推奨してくれる環境にも改めて魅力を感じました。配属決定後は「LINE LIVE」の開発に3年ほど携わり、2023年3月から「LINEギフト」の開発チームに異動しました。
企画担当者が出したサービスの改善案に基づいて、その機能のサーバーサイドの開発を行っています。現在(取材時点)は、「LINEギフト」のトップページのデザインリニューアルにともなう、Web APIの改修を担当しています。
現在「LINEギフト」ではユーザーが贈りたいギフトを簡単に見つけられるトップページにすることで、ギフトシーンの悩みである「相手に何を選んでいいのかわからない」を解消し、どんな関係性の相手でも外さないギフトがわかって贈ることができるよう、開発を進めています。
「LINEギフト」はスクラムを導入しており、職種横断のスモールチームで構成されています。チームを構成するのは、サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニア、QAエンジニアの3職種。そのチーム単位で、案件を進めていきます。
毎日の仕事の流れとしては、デイリースクラムが開催されて、その場で前営業日までにやったことと今日やることを共有します。それ以外にも、部署の全体的な進捗報告やエンジニアが参加する打ち合わせなど、1日につき合計で1~2時間ほどは会議に参加しています。
ほかの時間には、エンジニア同士でのペアプログラミングをしたり、新卒のメンバーと一緒に作業をしたり、1人で黙々と設計・実装を進めたりといった業務をしているような感じです。
私たちが扱っているサービスの特徴は「ユーザー数の規模が非常に大きい」点です。たとえば私が以前に担当していた「LINE LIVE」では、有名人が配信を始めると、急激なアクセスが発生します。「LINEギフト」でも、キャンペーンが始まるとそのタイミングで大量にアクセスが集中することがあります。
そのため、大規模アクセスや大量データを問題なく扱えるような設計を考える必要がありますし、もしエラーが発生しても適切にハンドリングすることが求められます。そうした要素を考慮できているか自分自身でも一生懸命に考えますし、ソースコードレビューでもその観点での指摘を受けるケースが多いです。こうした経験を通じて、エンジニアとしてより良い設計や実装をするためのスキルが伸びました。
「LINE LIVE」の最後の1年で、アカウント削除機能を担当しました。「LINE LIVE」にはデータベースのテーブルが合計で300種類程度と非常に多く「アカウント情報が関連するデータベースのテーブルは何で、それらにはどのような依存関係があるのか」を洗い出すことから始める必要があったんです。
それらの役割や関係性をすべて洗い出したうえで、「どのテーブルのレコードを削除し、どれを残すべきか」の調査を半年近く根気強く進めました。
また、調査だけではなく設計や実装においても考慮すべきことがいくつもありました。たとえば「LINE LIVE」で多くの能動的なアクションをしていたようなヘビーユーザーが退会すると、たった1人の退会であっても合計で100万レコード近くが削除されます。パフォーマンスのことを何も考慮せずに削除処理を実装すると、テーブルに長時間のロックがかかり、アプリ全体の障害につながってしまいます。
そのため、一定のスパンを空けて徐々にデータを削除するような設計にすることが求められました。また、ユーザーに関連するデータを扱う業務もあり、個人情報保護法に関する知識も学ぶ必要がありました。考慮することが数多くあり、長期間に及ぶ対応でしたが、このプロジェクトを通じて自分自身のスキルが磨かれたと思います。
ほかにも、業務を通して難しいことをわかりやすく伝える力が伸びました。評価期間に、上長やチームメンバーから「難しいことをほかの人に説明するのが少し苦手ですね」という旨の指摘をされたことがあります。それ以来、日々の仕事のなかで「相手により伝わりやすくするためには、何をすべきだろう」と意識するようになり、口頭で話す際にも、ドキュメントをまとめる際にも「わかりやすさ」を大事にするようになりました。その結果、伝える能力が向上したと思います。
「LINE」は老若男女が使っています。だからこそ、「LINEギフト」では同年代の方々だけではなく、親や親戚、子どもなど多種多様な方々にギフトを贈って楽しんでもらうことができます。もともと、「世の中の役に立っていることがすぐにわかる」「ユーザーから直接的にフィードバックをもらえる」ことが魅力でアプリ開発の道に進んだ自分にとって、大きなモチベーションにつながっています。
ヤフーのサービスとLINEのシステムを連携させたり、その逆の取り組みをしたりといった施策を推進することで、個々の会社の持っていたアセットを有効活用して、より良いサービスをユーザーに提供できるようになると期待しています。
すでに現在(取材時点)、「LINEギフト」は「Yahoo!ショッピング」と在庫管理や注文データの連携を行っています。今後も、双方のプロダクトが連携していくことで、ユーザーにとってもより魅力的なプロダクトになるはずです。
「LINE LIVE」から「LINEギフト」に異動したとき、「うまく開発できなかったらどうしよう」と不安な気持ちでした。でも、自分が予想していた以上に「LINEギフト」のコードを理解でき、3年間での自分の成長を実感しました。それに加えて「LINEギフト」の文化を学ぶことで、さらにスキルアップできています。これからはヤフーやZホールディングスの文化を新しく学ぶことで、自分がより一層成長できることを楽しみにしています。
「LINE LIVE」を担当していたころ、「より良いテーブル設計」や「個人情報保護法に則ったデータの扱い方」などを深く学んできたので、この知識を「LINEギフト」でも活かしたいです。
将来的にはマネジメントを担うことにも興味があります。そのためには一定以上の技術力やプロジェクト推進能力が求められるので、目下の目標としては目の前のプロジェクトに全力で取り組んで自分のスキルを磨きたいです。 (※2023年10月よりマネージャー)
学生時代から、私は「エンジニアとして難しい技術課題に挑戦したい」よりも、「より良いプロダクトをユーザーに届けたい」思いが強い人間でした。プログラミングは、目的を実現するためのひとつの手段であると考えています。マネジメントの立場になったとしても優秀なメンバーが力を発揮できるような環境づくりを心がけ、優れたプロダクトが生まれる場を目指していきたいです。私自身、プログラミング自体は大好きなので、今後もエンジニアの立場から、より良いプロダクトにするために技術を磨いていきたいと考えています。
これから入社する方々に伝えたいのは、LINEヤフーはエンジニアとして大きく成長できる環境だということです。若手のメンバーであっても、アプリ全体に影響が及ぶような重要な機能を任せてもらえます。私自身も若手でありながらアカウント削除機能を担当できましたし、大変なプロジェクトでしたが数多くの学びがありました。
また、上長や同僚から手厚いサポートをしてもらえて、意見をフラットに言える社風があります。自分自身のやりたいことや、世の中に価値を届けることに、楽しみながら取り組める環境です。個人開発でもアプリはつくれますが、1人だけの力では大きなものをつくれません。優秀な仲間たちと協力しながら、多くの方々に使ってもらえるアプリをつくっていく。その楽しさを体験したい人は、ぜひLINEヤフーに来てください。