長期的なスパンでサービスに
携われる。プロジェクトマネ
ジメントを通じた事業貢献の
醍醐味
長期的なスパンでサービスに携われる。
プロジェクトマネジメントを通じた事業貢献の醍醐味
佐久間 佳恵(さくま かえ)2023年入社
分析業務受託会社を経て、 LINE(現LINEヤフー)に中途入社。各プロダクトにおけるデータ分析の推進を担うテクニカルプログラムマネジメントに従事。
※本記事は2024年12月に取材したものです。サービス名称や所属は取材当時の内容です。
佐久間 佳恵です。2023年に入社し、プログラムマネジメントチームに所属しています。各プロダクトへのAI・機械学習技術の提供や、プロダクト改善に向けたデータ分析案件の推進を目指して、複数のプロジェクトマネジメントを担当しています。
前職では、データ分析業務の受託をする会社で働き、各種アプリや実店舗のデータ分析プロジェクトに携わりました。しかし、PoC(Proof of Concept:概念実証)を2~3カ月ほどの短い期間で分析するプロジェクトが多く、分析結果をもとに施策が実施されるところまで見届けられないことがほとんどでした。また、何かのアプリのユーザーを分析する際に、離脱してしまったユーザーのその後を追うことはとても難しいです。
そうした理由から「より長いスパンでプロジェクトに携わりたい。何かの理由でユーザーがサービスから離脱しても、その方へ継続的にアプローチしたい」と思うようになりました。また、分析業務がとても好きなので、膨大なデータや複数のサービスを持っている会社で働きたいと考えていました。そして、LINEヤフー(当時は合併前の旧LINE)がそうした条件を満たしていたことから、入社を決めました。
仮にユーザーが「LINE」関連の特定サービスを使わなくなったとしても、「LINE」のプラットフォーム全体から抜けることはほぼありません。たとえば、あるユーザーが「LINEギフト」の利用をやめても、コミュニケーションアプリである「LINE」を使い続けることは多いです。そうしたユーザーに向けて「LINEギフト」の利用を再開してもらうような施策を実施したり、「LINE」のデータをもとに行動を分析したりすることができます。
大きく分けて、3種類です。まずは、データサイエンス・データ分析を行う分析部の各チームがうまく機能するように、チームマネジメントの支援や案件の進行管理。次に、分析部で開発している分析用横断データ生成プロジェクトのマネジメント。そして、分析部で所管するデータの権限管理や保守運用関連の窓口業務です。
私が所属するデータグループ配下のプログラムマネジメントチームは、データサイエンスと機械学習関連のテクニカルプログラムマネージャーだけで構成されたチームです。プロジェクトマネジメントのスキルとデータサイエンスまたは機械学習関連の専門知識を用いて、関わるプロジェクトを進行・完了し、プロダクトのグロースに貢献するためのマネジメントを行っています。
データ分析に携わる人には「マネジメントはあまり得意ではなく、プレイヤーとして働きたい」という方もいますが、私はプロジェクトマネジメントの仕事にやりがいを感じています。前職時代から、プロジェクトに何らかのトラブルや障壁が発生した際に、それらをうまく調整して円滑に進めるようなことにモチベーションが上がるタイプでした。 それに、技術力の面では優れた人が世の中に山ほどいます。技術的に突き抜けている方々がより開発に集中できるよう、ステークホルダーとの意思疎通を図りながらプロジェクト全体をうまく進めることで、自分自身の価値をより発揮できるだろうと思いました。
いま携わっている具体的なプロジェクトの例を挙げると、データ分析・データサイエンスを用いた「LINEギフト」や「LINE」などの改善です。それぞれ紹介します。
「LINEギフト」をユーザーのみなさんがもっともよく利用するのは友人や知人の誕生日にギフトを贈るときです。利用促進のため、「LINE」の友だちが誕生日の際に表示するランディングページの改修結果の分析を行いました。 「LINEギフト」では、特定機能に大きな変更をする場合に、必ずA/Bテストを行う文化があります。テスト設計やテスト中のモニタリング、実施後の評価などを行いますが、私はそうした一連のプロジェクトマネジメントを担いました。
「LINE」では、トークやLINEスタンプなどの各種機能改修の分析を行っています。過去にはトーク画面でLINEスタンプがサジェストされる機能の改修結果の分析を行いました。この施策も同様に、分析のためのプロジェクトマネジメントを担当しました。
複数のプロジェクトに関わっていることから、各チームとの定例会議が多く、これは私だけではなくプログラムマネジメントチームのメンバーの特徴です。加えて、チーム運営にも携わっているので、毎日の朝会や振り返りの会議などにも参加しています。定例会議が少ない日は、プロジェクト管理ツールを用いた各タスクの進捗管理や社内への情報連携・調整のための資料制作などをしています。
LINEヤフーでは社内のデータガバナンスを強化するためのプロジェクトを2024年に実施しました。このプロジェクトは全社に影響する規模の大きいものだったことに加えて、完了までの期限が厳密に決められていました。
私はプロジェクトマネジメントを担い、分析部の各チームにプロジェクトの概要や全体的なスケジュールについて伝えたうえで進行管理を行いました。分析部の方々はスキルが高くて仕事熱心なのですが、普段は個々のチームが別々に動いていることが多いです。そのため、全チームで足並みをそろえてプロジェクトを進めることの難易度が高く、当時は全体の統制を取るのにかなり苦労しました。
プロジェクトに関する情報伝達が五月雨式に行われたため、各チームのメンバーに最新情報を周知するように心がけました。それから、プロジェクト全体のスコープのうち「分析部が対応すべきことは何か」を把握し、常に個々のタスクの状況を確認しながら進めました。大変なプロジェクトではありましたが、この仕事を通じて分析部の各チームと一緒に、スムーズに仕事を進められました。大規模なプロジェクト運営の勘所もついたように思います。
LINEヤフーはとにかく「大きな変化がどんどん起こる会社」です。私はまだこの会社に参画してから1年半くらいですが、その間にもデータの運用ルールの変更やシステムのマイグレーションなど、さまざまな変化がありました。
そうした変化を日々キャッチアップしていくことや、スピード感を持ってプロジェクトを進めることは大変ではあるものの、私にとってはおもしろさと難しさがイコールになっていて、大きなやりがいにつながっています。ある程度規模の大きな会社になると、業務フローが固定化していて毎日の仕事がルーティンワークのようになってしまうところもあるかもしれませんが、LINEヤフーではそういったことがまったくありません。
まず、データ分析において実際にA/Bテストを実施してその結果を検証できることです。受託の会社で働いていた頃は、A/Bテストの知識は持っていたものの、実務でサービスに適用して試したことはありませんでした。かなり人気のあるソーシャルゲームの改善にも携わりましたが、それでもA/Bテストを行うほどのユーザー規模ではありませんでした。「LINE」のユーザー数は一般的なプロダクトと比べると桁違いの規模なので、LINEヤフーに入社したからこそ、A/Bテストに携われたと考えています。
それから、いまの部署で働くこと自体が私のキャリアにとってプラスになっています。プログラムマネジメントチームは経験豊富な方が多いので、仕事の進め方を間近で見せてもらったり、専門知識を教えてもらったりと、日々たくさんの学びがあります。
LINEヤフーはいろいろなプロダクトを展開していますが、そのなかでもコミュニケーションアプリ「LINE」は特に重要性が高いと考えています。このサービスを良くしていくことで、自分にとって身近な人たちにも価値を届けられますし、私はそれにモチベーションを感じています。これからも、「LINE」は世の中の人たちに寄り添う主要なコミュニケーションツールであり続けてほしいですし、今後のさらなる改善を期待したいです。
私はいま、個々の分析案件に関連したプロジェクトや、分析部の中で閉じたプロジェクトを担当することが多いです。今後さらに、プロダクト開発や機械学習にも関与したり、より規模が大きく複数の部署に関係したり、プロジェクトの規模や扱う領域をさらに広げていきたいと考えています。プロジェクトマネジメントの仕事がすごく好きなので、これからのキャリアのなかでもこの職種としてのスキルをより突き詰めていきたいです。
LINEヤフーは「やりたい」と手を挙げた人にチャンスを与えてくれる会社です。私もこの会社に入社してから、いろいろなプロジェクトに挑戦して、事業やサービスの改善に貢献してきました。LINEヤフーが提供しているプロダクトに興味がある方や、この会社の仕事に愛着を持って働けそうだという方のご応募をお待ちしています。