LINEヤフーグループの使用電力における再生可能エネルギー利用率80%以上を達成
LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は、2023年1月に実行した、シンジケーション方式による総額200億円のサステナビリティ・リンク・ローン※1(以下、本件)において設定したサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)を早期に達成しました。また、早期達成に伴い適用される金利引き下げ額に相当する約2,000万円を環境保護団体等に寄付することとしました。
※1 プレスリリース:再生可能エネルギー利用率目標の早期達成を目指す「サステナビリティ・リンク・ローン」を実行(2023年1月)
サステナビリティ・リンク・ローンとは、借入人のESG戦略と連携してサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)を設定し、金利などの借入条件をSPTの達成に連動させることで、借入人に目標達成に向けたインセンティブを与え、環境・社会面において持続可能な経済活動および経済成長を促進し、支援することを目指す資金調達手法です。
LINEヤフーは、グループ全社の事業活動での温室効果ガス排出量を2030年度までに実質ゼロにする『2030カーボンニュートラル宣言』を掲げています。当社はこの実現に向け、2025年度頃までにLINEヤフーグループが使用する電力の80%以上を再生可能エネルギー化し、さらにその後の5年間で、100%再生エネルギー化することを目指しています。
そこで、LINEヤフーは本件のSPTを「LINEヤフーグループの使用電力における再生可能エネルギー利用率を80%以上」と定めました。具体的には2025年度における実績値が未達の場合は金利が引き上げられ、2024年度にSPTを早期達成した場合には、金利が引き下げられる仕組みです。当社は積極的な環境投資による再生可能エネルギー化を進めた結果、2024年度にSPTを達成したため、このたび金利の引き下げが適用されることとなります。
なお、当社グループにおける2024年度の再生可能エネルギー利用率は89.5%※2であり、同数値については一般財団法人日本品質保証機構(JQA)による第三者検証を受けています。
また、本件では、金利の変動幅に応じて、借入人である当社または金融機関が、その相当額を環境保護団体等へ寄付する仕組みを導入しています。金利引き下げが適用される本件においては、当社が社会全体の環境負荷軽減に向けた取り組みを支援することを目的として、金利引き下げに相当する約2,000万円を2026年3月以降、順次寄付します。寄付先の詳細については現在検討中であり、決定次第、当社コーポレートサイトにて公表する予定です。
※2 ESGデータ集(データ項目:再エネ電力比率):https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/esg/data/#anc1
なお、本件は株式会社格付投資情報センター(R&I)から、ローン・マーケット・アソシエーション等が定めたサステナビリティ・リンク・ローン原則、ならびに環境省によるグリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(環境省ガイドライン)への準拠性と設定した目標の合理性について第三者意見を取得しています。
『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』をミッションに掲げるLINEヤフーは、バーチャルPPAなどによる再生可能エネルギーの導入※3など、気候変動対策を継続的に推進しています。また、昨年度はCDP気候変動評価におけるAリストにも選定されました※4。当社は今後も環境課題への取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※3 プレスリリース:LINEヤフー、初のPPAを締結(2025年1月)
※4 プレスリリース:CDPの気候変動分野で最高評価となる「Aリスト」に初選定(2025年2月)
<本件の概要>
組成金額:200億円
貸付人:みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、クレディ・アグリコル銀行
資金使途:事業資金
契約締結日:2023年1月26日
実行日:2023年1月31日
契約期間:5年
<ご参考>
LINEヤフー サステナビリティに関する情報
https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/