LINEスタンプはアジアの共通言語。4カ国・地域の利用動向にみる「共通点」と「その国らしさ」

サービス

親指を立てる「いいね」サイン、はにかんだ笑顔、思わず笑ってしまうリアクション...。 ときには言葉よりも、スタンプの方が表現しやすい、気持ちを伝えやすい、と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

LINEが誕生して今年で15年。スタンプはすっかり私たちの日常に溶け込み、人々の会話を特別なものにしてきました。では、日本、台湾、タイ、インドネシアでは、どのようなスタンプが親しまれているのでしょうか。2025年によく使われたスタンプから、4カ国・地域に共通する特徴と、それぞれの国ならではの「らしさ」を探ってみました。

2025年「LINEスタンプ」利用傾向

日本、台湾、タイ、インドネシアでは、2025年も「LINEスタンプ」が日々のコミュニケーションに欠かせない存在でした。今回対象とした4地域で共通していたのは、以下3つの条件を満たしたスタンプがよく利用されたという点です。

  • 日常的な使いやすさ
  • 感情表現のわかりやすさ
  • キャラクターとしての認知度の高さ

サンリオやLINE FRIENDSのように、グローバルで愛されるキャラクターから、「LOVE RABBIT(台湾)」、「Dueb Dueb(タイ)」、「Milk & Mocha(インドネシア)」など、各国・地域で親しまれるクリエイターズキャラクターまで、一目で感情が伝わりやすく、日々のコミュニケーションの中で気軽に使えるタイプの「LINEスタンプ」が人気でした。

日本:豊かなリアクション表現と日常的な使いやすさが人気をけん引

日本では、日常的な使いやすさと共感しやすい感情表現を兼ね備えたスタンプが高い人気を集めました。特にリアクションやその時の気分で、日常的な返答を1つのスタンプで素早く伝えられるスタンプがよく利用されています。

よく使われたスタンプには、「可愛い嘘のカワウソ20」、「見やすい!ずっと使える!シマエナガ❤」、「ラブラビット 恋のかけ引き」、「ちいかわ(モモンガ多)」、「ゴブリン・ノーム・ホーン」などがあります。また、アニメーション付きの「えもじの子(仮)」といった絵文字コンテンツも、SNSで話題になったことで注目を集めました。

人気スタンプから見える日本らしさ

日本では、「ちょっと笑う」「ちょっと照れる」「ちょっと困る」といった細かな感情をユーモラスに表現するスタンプが支持される傾向がありました。中でも、いたずらっぽい表情や、ちょっとした遊び心のあるやりとり、リアクションに特化したキャラクターのスタンプは、日本でも、海外でも高い人気を集めました。

また、使いやすさも大切です。送るだけで会話が成立するような、見やすい、大きな文字のスタンプや、日常で使いやすいフレーズを取り入れたスタンプは、日々のコミュニケーションで幅広く利用されています。

X(旧Twitter)やTikTok、ライブ配信などで話題になったキャラクターやコンテンツが、スタンプとしても人気を集める傾向が見られました。SNSで生まれた流行が、日常のコミュニケーションにも自然に取り入れられていることが、日本のスタンプ文化の特徴の一つといえそうです。

台湾:ローカルクリエイターの勢いがさらに加速

台湾では、世界的に人気のキャラクターと、台湾生まれのキャラクターの両方が愛されています。公式スタンプのランキングでは、サンリオが第1位を獲得し、LINE FRIENDSも引き続き高い人気を博しています。その一方で、台湾のクリエイターズスタンプの売上は過去最高を記録し、トップ10のクリエイターの平均累計売上高は16億円に達しました。口コミで評判が広がり、長年愛されているローカルキャラクター「LOVE RABBIT」や「Lan Lan Cat(白爛貓)」は、台湾のクリエイターによるスタンプの根強い人気を示しています。

人気スタンプから見える台湾らしさ

台湾における、「LOVE RABBIT」や「Lan Lan Cat」の圧倒的な人気は、台湾のユーザーが「可愛らしさ」「感情の分かりやすさ」「文化的な親しみやすさ」を兼ね備えたキャラクターに特に強く共感していることを物語っています。

LINE台湾のスタンプ・クリエイタービジネス部門責任者レベッカ・ルー(Rebecca Lu)は、「売上の80%を占めるローカルクリエイターたちは、台湾カルチャーのちょっとした空気感を巧みに捉えることで、スタンプ市場を数十億円規模の産業へと成長させており、こうしたスタンプによってコミュニケーションの楽しさが増しています。」とコメントしています。

タイ:リアル、タイムリー、そしてシェアしたくなるスタンプ

タイのスタンプ市場は、LINE FRIENDSなどのおなじみキャラクターと、タイならではの親しみやすい、ユーモアあるスタンプが人気です。公式スタンプでは、LINE FRIENDSの「Cute Loving Expressions」「Good Vibes」「Cheerful Winter Days」などが、定番として人気です。
一方のクリエイターズスタンプでは、「Dueb Dueb」や「Circle Dukdik」といったキャラクターが、「仕事で疲れた」、「あるある!」と思わず共感してしまう、日常のできごとを表現したスタンプとして人気になりました。
また、「P'Jung」や「Cullen: Really Cute!」といったセレブリティ(有名人)を起用したスタンプも好調で、ファンダム(ファン)の熱量が、スタンプの購入や利用を大きく動かしていることがわかります。

人気スタンプから見えるタイらしさ

仕事のストレスや疲れ、日常のユーモアをテーマにしたスタンプや、セレブリティスタンプの流行は、タイの人々が、その時々の話題や気分をみんなと共有する手段として、スタンプを活用していることを示しています。

LINEタイのコンシューマービジネスディレクター、ウォラポル・リーラヴェチブット(Vorapol Leelavechbutr)は、「タイにおいてスタンプは、「見るだけで気持ちが伝わるデジタル時代の共通言語」のようなもので、オフィス特有のユーモアや、タイのネットカルチャーのニュアンスをくみ取った『ハイパーローカル(地域密着型)』コンテンツが盛り上がっています。タイのすべてのユーザーにとって、自分の気持ちを素直に伝え、感情を豊かに表現できるスタンプやキャラクターを見つけられるようにすることが私たちの目標です」と話しています。

インドネシア:温かい感情、強いキャラクター、そして台頭するローカルクリエイターの力

インドネシアでは、温かい気持ちや軽快なユーモアを表現した、日常で使いやすいスタンプが人気で、「Milk & Mocha: Unstoppable Lovers」、お茶目な三毛猫のミーム(meme)スタンプ、「Milk & Mocha: カスタムスタンプ」、「LINE FRIENDS: Cute Loving Expressions」、「Nailoong 公式旧正月スタンプ」などに人気が集まりました。
中でも、LINE FRIENDSは人気で、「Cute Loving Expressions」は、インドネシアの売上に大きく貢献しました。また、ローカルクリエイターによるスタンプも人気で、2025年末までに約17億ルピア(約1,523万円)の売上を記録しています。

人気スタンプから見えるインドネシアらしさ

インドネシアでは、「Milk & Mocha」や「LINE FRIENDS: Cute Loving Expressions」などが人気であることからも、友人、家族、コミュニティとの日常会話において、穏やかで、親しみやすく、使いやすいスタンプを好む傾向にあることを示しています。

言葉を越えて気持ちを届ける、アジアの日常言語としてこれからも

日本、台湾、タイ、インドネシア。人気のキャラクターやユーモアのセンスは地域ごとに少しずつ異なりますが、共通していたのは、「LINEスタンプ」が日常会話を豊かにする存在として、各国・地域で親しまれていることでした。

声のトーンやその場の空気、テキストでは表現しづらい愛情表現も1タップで届けてくれる。それこそが、「LINEスタンプ」が誕生から15年の間、国境を越えて愛され続けている理由かもしれません。今日も、そしてこれからも、言葉にできない「誰かの気持ち」を乗せて「LINEスタンプ」はみんなのコミュニケーションを支える日常言語であり続けます。

取材日:2026年7月9日
文:LINEヤフー社内広報編集部
※本記事の内容は取材日時点のものです

「LINEヤフー ストーリー」のロゴ
LINEヤフーストーリーについて
みなさんの日常を、もっと便利でワクワクするものに。
コーポレートブログ「LINEヤフーストーリー」では、「WOW」を生み出すためのたくさんの挑戦と、その背景にある想いを届けていきます。
Page top