[イベントレポート]Python Meetup Fukuoka #3

こんにちは。開発推進本部の永吉です。
福岡を拠点に、社内外の開発系イベントの企画・運営を担当しています。
今回は、2025年6月6日(金)に開催したPython Meetup Fukuoka #3についてご紹介します。

Python Meetup Fukuokaとは

AIプラットフォームチームの湛 溢洋(ザン イイヤン)から「Pythonのコミュニティを福岡でも盛り上げたい!」という思いから始まり、昨年10月に第1回を開催。今回で無事に3回目の実施を迎えることができました。湛から、イベントに込めた想いや今後の展望についてコメントをいただきました。

湛溢洋さんプロフィール写真
湛溢洋Zhan Yiyang / LINEヤフー Data Group
Pythonはデータ分析、機械学習、Webアプリケーション、プログラミング教育など幅広い領域で使われている言語です。一度書き方を覚えれば、豊富なライブラリを通じて様々な分野にアクセスできるのが最大の魅力だと思います。ミートアップを開催することで、自分が詳しくない話題について多くの発表者から吸収できるということが主催者としての最大のモチベーションになっています。参加者の皆さんにとってもPython Meetup Fukuokaがそのような場になっていたら嬉しいです。
一方でPythonのミートアップというだけではフォーカスが分かりづらい面があるように思います。今後はテーマを決めて特集したり(Python x セキュリティ、Python x パフォーマンス)、あるいは他の言語とコラボレーション(Python x Rust、Python x R)するなどしてより魅力的なイベントを開催したいです。
新しい話題と触れるときにはオフラインのイベントが一番優れていると思います。目の前に発表者がいるので集中できますし、質疑応答の時間や懇親会で発表者と議論して理解を深めることもできます。Python Meetup Fukuokaでは今後も基本的にオフライン開催をしていく予定なので、ぜひ気軽な気持ちで来ていただきたいです!

開催概要

  • 開催日202566日(金)
  • 形式:オフライン開催
  • 会場:WeWork 大名(福岡)

今回初めて、WeWork大名を会場として利用させていただきました。開放感あふれる空間で、リラックスした雰囲気の中、イベントを開催することができました。大名という立地もよく、参加者の皆さんからも好評でした。会場を提供してくださったWeWork様に、心より感謝申し上げます。

当日の発表一覧(発表順)

田原 卓弥(株式会社TRAILBLAZER) 
「Pythonで実装する!中小規模向けメンテナブルなデータパイプライン設計」

この発表ではまずAWS serverless data analytics pipeline reference architectureという記事に基づいてデータ基盤の全体像が示されました。その中で特にデータのバリデーションやクリーニングをPythonでいかに実装するかということが論じられました。ファクトリー関数など、よく知られたデザインパターンがデータパイプラインという具体的な文脈でどのように活躍するのかが見られる興味深い講演でした。

松本 興樹(株式会社みんなの銀行)
「データ品質およびプロファイリングの概念や技術」

『データ品質プロジェクト実践ガイド』という書籍に基づいて、データ品質をいかに評価するかということが論じられました。本書ではデータ品質の評価について14のタスクが挙げられているのですが、その中でも特に「データの基本的整合性」について解説いただきました。レコード数や充足率など具体的な評価項目についてPythonコード例とグラフを使った非常に分かりやすいスライドが印象的でした(AIを駆使して作成されたそうです!)。

久島 慶大(SCSK九州株式会社)
「OpenCVとSciPyを活用した関数アート生成コード開発」

OpenCVによるエッジ検出とSciPyによるスプライン補間を組み合わせて、イラストを数式で表現するという内容でした。ずんだもんのイラストが見事に再現されていて会場も盛り上がっていました。

中山 来海(福岡大学 太宰ゼミ)
「YouTube APIを活用した感情分析と再生回数予測」

動画のコメントから再生回数を予測できるかという問いを立て、YouTube Data APIによるデータ取得とデータ分析の結果を共有されていました。知的好奇心を刺激し、かつ実用性もあるテーマで面白かったです。

登田 結陸(福岡大学 太宰ゼミ)
「画像データを使って欠陥を検出するモデル構築をやってみた」

鋳造製品の画像データから欠陥を検出するという一筋縄ではいかないテーマでした。学習データの少なさを事前学習やデータ拡張でカバーするなど実践的なテクニックを紹介してくださいました。

公募LTセッション

今回初めて、LTセッションを一般公募としました。登録があるか不安でしたが、ありがたいことに、大学2年生の2名がエントリーし、堂々と研究の成果を発表してくださいました。初めての大勢の前での発表で緊張したとのことでしたが、その姿勢は非常に頼もしく感じられました。参加者のエンジニアたちも彼らの発表に興味津々で、若い才能に刺激を受けた様子でした。若い世代がこのように積極的に参加してくれることは本当に嬉しいことですね!懇親会でも活発なコミュニケーションが行われ、世代を超えた交流が行われました。

参加者からの声

  • 発表の幅があって良かった
  • 新しい情報、書籍、技術を知れてよかったです!!
  • 初心者なので学びしかなかった
  • 様々な方と交流できたため。学生の方のLTも聞け、非常にフレッシュな気持ちになれました。
  • 自分も同じように発表してみたいと思った

「継続的に参加したい」という声もいただき、今後もテーマを変えつつ、継続的に実施していきたいと考えています。興味を持った方はぜひ次回の告知をお待ちください。

このイベントを通じて、Pythonコミュニティの活性化に貢献し、福岡のエンジニアシーンをさらに盛り上げる一助となれれば嬉しいです。次回の開催も、より多くの方々に楽しんでいただけるよう準備を進めてまいりますので、どうぞご期待ください!

次回イベント

Python Meetup Fukuoka #4の実施が決定しました!
次回は、PythonとRust特集です。興味のある方は、以下リンクより参加登録をお願いします。

https://lycorptech-fukuoka.connpass.com/event/365202/

[日時] 2025年9月12日(金) 19:00-20:30(受付:18:30~)

過去イベント実績

採用情報
公式SNSアカウント

各SNSでも採用に関する情報を発信しています。

  • X
  • LinkedIn
  • Facebook
Page top