モバイルエンジニアが語る、ローカルコミュニティの魅力と価値

Androidエンジニア Chen Pohaoの写真

モバイルに関する技術共有を行うコミュニティ「モバチキ 〜Mobile Tips 共有会〜」。
運営するAndroidエンジニア Chen Pohaoに、コミュニティ立ち上げのきっかけや運営に携わる価値などについて聞きました。

モバチキについて教えてください。

モバチキはモバイルエンジニアを中心にTipsの共有や勉強会を開催しているコミュニティです。学生からシニアエンジニアまでモバイルに興味があればだれでも参加いただけます。

私は、コミュニティの立ち上げから関わっています。立ち上げのきっかけは、福岡で開催されたAndroidのカンファレンス「DroidKaigi」のアフターイベントでした。福岡中のAndroidエンジニアを含むモバイルエンジニアたちが集まっていて、そこで現運営メンバーと出会いました。その際に「モバイルメインのコミュニティを福岡で立ち上げたいね。」という話になり、いろんな関係者と話を進めて現在の運営体制になりました。最初は旧LINE Fukuoka、サイバーエージェントさん、マネーフォワードさんの3社で運営していましたが、イベントを重ねるごとに新しいつながりができ、現在ではゆめみさんやカラビナテクノロジーさんを加えた5社で運営しています。

基本的には3カ月に1回の頻度でMeetupを開催していて、前回4月にLINEヤフーのオフィスで開催したのが4回目でした。初回の実施が2023年の8月だったので、今のところコンスタントに開催できています。運営メンバーは通常の業務をしながらコミュニティ運営を行っているため、各人の負担を分散するために毎回各会社がホストするようにローテーションしています。基本的にはホストになった会社に福岡オフィスがあれば、その企業のオフィスで開催するようにしていますが、福岡オフィスを構えていない会社もあるので、その場合は外部の会場をお借りして開催することもあります。

ちなみにモバチキという名前は、potatotipsから着想を得て名付けられました。potatotipsは、iOS / Androidアプリ開発者向けのTips共有会でポテチと呼ばれています。これに倣ってMobile Tips 共有会のモバチキと名付けました。そして、何かコミュニティのシンボル的な存在がほしくて、毎回チキンを参加者に配って食べながらセッションを聞くようにしています。

福岡でMeetupを開催する理由はなんですか?

リアルでの交流はエンジニアにとって非常に重要だと感じています。しかし、そもそもモバイルエンジニアの交流の場が少ない中、福岡に住んでいると東京のMeetupには参加が難しかったりして、さらにその機会が減ってしまいます。ローカルに住んでいるが故に、つながりたいのにつながれない。という課題を感じていました。先ほどもお話ししたようにDroidKaigiのアフターイベントに参加した際に、そこで出会ったエンジニアたちと話している中、私と同じ課題感を持っている方々に出会うことができました。彼らと話をする中で、「福岡にもたくさんエンジニアがいるのだから、わざわざ東京に行かなくても、ここ福岡でコミュニティを作ってしまえばいいじゃん!」というアイデアが生まれ、モバチキコミュニティを立ち上げることになりました。

COVID-19によってこれまでオフラインが主流だったMeetupはオンラインへと変わっていきました。働き方も変化し、リモートワークが浸透する中で、東京から福岡に移住する人も増えています。このような変化もありますが、私はオフラインでしか生み出せない絆や、つながりがあると思っています。リアルな場だからこそ感じられるパッションや雑談の中で行われるアイデアの共有、そして新たなつながりが生まれることが、オフラインMeetupの最大の魅力です。

だからこそ私たちが福岡でこのコミュニティを作り、リアルなつながりを深める場を提供し、モバイルエンジニア業界を盛り上げていきたいです。

Chen Pohaoのインタビューカット

コミュニティ運営に携わる価値はなんですか?

コミュニティ運営に携わることには、非常に大きな価値があります。

これまで、福岡でアクティブに活動しているモバイルコミュニティがないことをもったいないと感じていました。福岡には多くのテックカンパニーが集まっているのに、各社がつながる場が少ないのは非常に残念です。なので、モバイルエンジニアが集まるコミュニティを作り、運営をしています。運営を始めてから、本当に多くの方々と出会い、さまざまな話を聞くことができています。たとえば、他の会社がどのようにモバイル事業に取り組んでいるのか、最近使っている技術や社内での勉強会の様子など、非常に価値のあるインプットが得られています。それを自分たちのチームにアウトプットすることで、良い価値の循環が生まれていると感じています。

もう一つの大きな価値は、若い世代に自身の経験を還元できることです私自身、学生時代にこういったMeetupにたくさん参加し、シニアエンジニアの方々からさまざまな話を伺いました。その経験があったからこそ、今の自分があると感じており、とても感謝しています。エンジニアになった今、私も同じように学生たちにその経験を還元したいと思っています。恩返しのようなものですね。

現在の中心メンバーは中堅エンジニアやシニアエンジニアが多いですが、今後はもっと大学生や、これから就職を目指す方たちにも参加してほしいと考えています。現在モバイルエンジニアとして活躍している人たちの多くは、学生時代にモバイル関連の勉強をしていたわけではなく、自分の興味からモバイルを始めた人がほとんどです。だからこそ、このコミュニティもそのきっかけの一つになれたらと思っています。
私自身も大学の研究はモバイルとは全然関係なく、夏休みに「ちょっと違うものをやってみようかな」という興味からKotlinの勉強を始めました。そこからAndroid開発につながり、今はAndroidエンジニアとして活動しています。

学生時代の経験は、自分の進路を決める上で非常に良い経験になりました。次は私がその経験を学生たちに還元したいと考えています。そのほうがモバイルの世界に継続性を持たせることができると思っています。どうしてもモバイルエンジニアの人口は少ないので、モバイルの世界がこんなに素晴らしいということを理解してもらうことが、長期的にはその問題を解消する一助になると信じています。

読者へメッセージをお願いします!

モバイルに興味がある方、もしくはモバイルエンジニアとつながりたい方、どなたでも参加いただけるコミュニティです。少しでもモバイルに関わる内容であれば発表も大歓迎です。たとえば、サーバーサイドエンジニアがモバイル向けにどういうサーバー設計をしているか、どういうAPIの設計をしているかといった話でもまったく問題ありません。むしろ多くの参加者が聞きたいと思う内容だと思います。

現在はLTメインの発表形式で構成していて、コンスタントに10~15名の参加者に来ていただいています。もっと人数が増えて大きなコミュニティになれば、ハンズオンやワークショップなどのイベントも開催したいと考えています。また、現在は各社がホストを務めているため、イベント情報が分散しています。将来的には、たとえばLINE公式アカウントのように一つの場所にすべての情報が集まるようにし、情報を探しやすくしていきたいです。
そのためには、コミュニティの拡大が重要課題です。興味のある方は、ぜひMeetupにお越しください。運営に興味がある方も大歓迎です。

毎回のMeetupでは懇親会を開催していますので、他の会社のエンジニアと話す機会がたくさんあり、自分のコネクションを広げることができます。
私たちと一緒に福岡からモバイル業界を盛り上げていきましょう!

Chen Pohaoインタビューカット

次回イベント情報

モバチキ #5の告知バナー

日時:2024年7月24日(水) 19:00-21:00(受付:18:30~)
会場:カラビナテクノロジー株式会社福岡本社

興味のある方はconnpassからイベント登録お願いします。みなさんと会場でお会いできるのを楽しみにしています!

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