洞ノ上 浩太

パラスポーツとの出会いを教えてください。

20代のころ、事故で脊椎を損傷し入院していました。このとき親しくなった方がいて、退院後に彼が出場する「車いすマラソン」のレースを見に行ったんです。目の前を駆け抜けるスピードと迫力に衝撃を受け、それから自分もこの競技を始めました。また、40代からは新たな競技活動として、パラサイクリングの「ハンドサイクル」にも挑戦しています。

どんなところに注目してほしいですか。

車いすマラソンの見どころは、ずばりスピードと駆け引きです。42.195kmのなかで1500mの勝負どころ、スプリントがあるイメージでしょうか。風の影響を受けやすいこの競技で、集団を飛び出して走るのはとてもリスキーですが、「ここだ！」という場面で勇気を持って勝負を仕掛けます。そんな選手たちの走りにぜひ注目してください。

応援してくれる方へメッセージを。

やはり人間は一人では生きていけないと思うんです。応援してくれる方がいるからつらい練習も乗り越えられるし、自分はみなさんからいつもたくさんの勇気をもらっています。車いすマラソンとハンドサイクルのレースを通じて、自分もみなさんに“勇気を持って戦う姿”を見せたいと思います。